不思議と見守られている感じする


父が亡くなった後のほうが、不思議と見守られている感じがしています。なんとなく、父が傍にいて、何を感じているかが伝わってくるというのか……。
ちょっとしたことで不安になっていると、「大丈夫だよ」と言ってくれているような気がするのです。

意外と、大切な人を亡くした人の中には、そういう感覚を覚える人は多いようです。私の友人の場合は、お父さんが亡くなってから、仕事が順調になり、「ずっと見守ってくれている感じがする」と。さらに、「たまに、私の身体を使って、好物を食べようとするから、付き合ってあげている」なんて話していました。
どうりで父が亡くなってから、私はうなぎばかり食べたくなるのかも……(笑)。

人それぞれ死生観は異なり、私自身は無宗教ではありますが、「肉体は死んでも魂は永遠」だと思っているので、今後も父との「付き合い」は続くと思っています。
気のせいかもしれませんが、大好きだった祖母が亡くなったときも、私が祖母に「愛しているよ」という“思い”を飛ばすと、同じように「愛しているよ」という“祖母の思い”が返ってくる感じがしていたのです。ある種のテレパシーのような。
だから、父にも思いを投げかけたら伝わるものだと思い、今は毎日のように「ちゃんと成仏してね」と言っているところです。

そう思うと、「お別れした」というよりも、“生きている私”と“魂になった父”とで「新たな関係になった」と言ってもいいのかもしれません。
いつか私が死んだときには迎えに来てくれるはずなので、それまでは次元の違うところにいる同士で、なんとなく交流を続けていきたいと思うものです。

 

親が死ぬということ。会えなくなることで実感する「愛の深さ」_img0
 

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