1【子どもの美容】30年前とは様変わりした「ニキビの肌悩み」を解決する方法。皮膚科医と美容エディターとともに考えます

SNSなどで情報が溢れている今、子どもたちの美容の関心は、大人が想像している以上に高くなっています。親として子どもが抱える肌や体の悩みにどうアドバイスすればいいのでしょうか。子どもたちの肌悩みや関心事である美容のあれこれを、いつ？ どのタイミングで？ どうやって教えたらいいか？ ウォブクリニック総院長の髙瀬聡子先生と美容エディターの藤井優美さんに、子どもと話す・教える美容ケアを教えてもらいました。

お話を聞いたのは……
 

 

ニキビ悩みは先手必勝！ 自分でできる「洗顔」から見直して！

中高生の肌悩みで多いニキビ
どうアドバイスする？

藤井：私たちが子どもの頃は「ニキビは青春のシンボル」なんて言われていましたが、自然に治るのを待つなんてもってのほか！　私自身、美容・健康オタクの母の影響で小学生の頃には自分専用の化粧品を使って、洗顔や保湿ケアをしていたくらいですから（笑）。友人や子どもの同級生のママ友から相談を受けた時も、先手必勝のスキンケアと信頼できるクリニックでしっかりケアするように、と伝えています。

今年15歳になる娘には保湿ケアの大切さやお手入れの仕方を早い段階で教えたため、繰り返すようなニキビには困っていないですね。ニキビができても早めのケアをおこない、悪化させないようにしています。

髙瀬：上の娘が高校生の時にニキビに悩んでいたので、クリニックに通って治療をしていました。大学生の今は落ち着いてきました。下の息子は今14歳なのですが、今まさにニキビに悩んでいるところ。
 

中高生の具体的なお手入れ方法は？

髙瀬：ニキビは皮脂をエサにして育つので、余分な皮脂を作らせないことが大事。まずは洗顔の見直しをしてみてください。洗顔と保湿ケアはノンコメドジェニックのコスメなどもいいですね。

藤井：子どもって、実は正しい洗顔法を知らないんです。だから、潤いを残す洗顔料を選び、泡立て方法から洗う順番、すすぎ、顔の拭き方まで細かく教えています。中でもすすぎは大切なステップなので、ていねいに伝えました。さらに、その後におこなう保湿ケアの重要性と使う量や塗り方の指導も。また、肌の状況によっては角質ケアもさせています。

髙瀬：クリニックに来る子どもの肌を見ても、最近はクレーターになるほどのひどいニキビを見かけなくなりましたね。藤井さんがおっしゃるとおり、洗顔料の技術の進化もあると思います。汚れは落とすけど、肌に必要な皮脂を残すようにするのはニキビケアには有効だと思います。

藤井：中高生が使うスキンケアは価格の高いものでなくていいですよね？ 娘はナチュリエ、プロアクティブなどドラコスのコスメで保湿ケアしています。大容量サイズでリーズナブルなコスメは嬉しいな。

髙瀬：今の化粧品は技術が進化しているのでドラコスでも十分ですよ。まずはニキビを作らせないこと、そしてお手入れを習慣化させること。これは大人のスキンケアでも言えることなので、続けられる価格の化粧品を選んでください。