シニア世代にはこのモデル!


電動アシスト自転車の国内シェアは、パナソニック、ヤマハ、ブリヂストンの3社が大半を占めていて、各メーカーがシニア向けのラインを発表しています。

【パナソニック サイクルテック】
ビビ・SL 14万7000円
ビビ・SL・20 14万7000円


20型、24型ともに、このタイプとしては業界最軽量の19kg台を実現。子育てママに人気の電動アシスト自転車HYDEEが31kgということを考えると、かなり軽量に作られていることがわかります。また、サドルの高さが従来品に比べて約5センチ低くなっているので足をつきやすく、乗り降りや停車時も安心。サドルの位置を後退させたことで、膝への負担も軽減されました。

【ヤマハ発動機】
PAS SION-U(パス シオン ユー) 15万1800円

20型モデルで21.5kgとシニアに配慮した軽量・コンパクトな設計で、またぎやすい低床U型フレーム、電池残量を大きな数字で表示してくれる液晶スイッチなどが特徴。テコの原理を使い、軽い力で停められるスタンドもポイントです。また、アシストモードは通常3つの走行モードから切り替えるのが一般的ですが、こちらのモデルではより高齢者が分かりやすいように、強と弱の2つのモードしか用意していません。

【ブリヂストンサイクル】
RAKUTTO(ラクット) 17万4000円

「初めてでもラクっと乗りやすい」をコンセプトに、ラクっとまたぎやすい23.5cmのフレーム高を実現。これは他のメーカーと比べてダントツで低い設計です。さらに自転車を漕ぐ時の足の角度も考慮し、股関節や膝、足首に負担をかけず、小さく回すだけでスイスイ進む仕組みを実現しています。しかもひと漕ぎで進む距離は同社の26インチ自転車とほぼ同等。サドル高も低く、身長141cmの小柄な方でも両足がしっかりと地面に着く安心の設計です。

シニア5000円引きの自転車専門店も


メーカーだけでなく、全国に500店舗以上を展開する大型自転車専門店「サイクルベースあさひ」でも、運転免許証の自主返納をした方に向けてさまざまなサポートを行っています。

自転車選びや乗り方のアドバイスはもちろん、電動アシスト自転車購入支援も実施。こちらは運転免許証を自主返納した満年齢65歳以上の方が、本体価格10万円以上(税込価格11万円以上)の電動アシスト自転車を購入する場合、5000円(税込価格5500円)引きにしてくれるというものです。ホームページの店舗一覧では、シニア向け商品の取り扱いの有無がひと目で分かるようになっているので、実際に店舗で試乗しつつ、このような特典を受けてみてはいかがでしょうか。

 


購入には数万円の補助金が出る自治体も


最近は、電動アシスト自転車の購入費用を一部補助してくれる自治体も増えてきました。以下はその一部です。

茨城県つくば市:市が実施する交通安全講習を受講した65歳以上の方が電動アシスト自転車を購入する際に、購入金額の4分の3(上限2輪車5万円、3輪車12万円)を補助

三重県伊勢市:市内に住所を有する65歳以上の方に、電動アシスト自転車の購入金額の3分の1(上限3万円)を補助

群馬県桐生市:シニアに限らず、電動アシスト自転車を購入した方に先着で購入金額の4分の1(上限1.5万円)を補助

首都圏では、子育て支援での補助はありますが、高齢者の電動アシスト自転車への補助はまだまだ少ない印象です。まずはお住まいの自治体で確認してみてください。

他人に迷惑をかけずに安全に乗るために、スピードは出さない、保険に入るといった最低限のルールを守りながら活用すれば、行動範囲がグンと広がる電動アシスト自転車。電動とはいえ健康維持にも役立ちますし、動ける身体があるのであれば、免許返納後の移動手段としてもぜひ検討したいところです。


構成/渋澤和世
取材・文/井手朋子
イラスト/Sumi
編集/佐野倫子

 

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子育てママだけじゃない!動けるシニアにオススメしたい電動アシスト自転車3モデル_img0
 
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