ドライバーとメイドは情報通
「夫はJさんに特別手当と称してお金を握らせていたようです。といっても月に2万円程度。それを払ったらもう何をしてもいいんだと言わんばかりだったそう。テレワーク勤務時間中もどこかに立ち寄るのは日常茶飯事だというのです。
最近はついに、『俺が強制帰国になったら会社にお前も仲間だと言うぞ。仕事がなくなるからな』と言い始めたそう。Jさんは家族を養っていますし、日系企業のドライバーは給与と待遇が良かったらしく、続けたくて言いなりになったと。
でも、夫がお店で派手に遊んでいることは、すでに日系企業に雇われているドライバーやメイドの間で噂になっていると言いました。もう目の前が真っ暗でした」
日本語が話せる現地の方は日系企業で重宝され、仕事を回しあうためにたいてい顔見知りです。コンドミニアムのドライバー待機所は噂の温床なんだとか。家庭の情報は筒抜けだというのです。家庭や夫婦の人には言えないことをなんでも知っているのが当たり前なのだそう。そんな『情報通』のひとたちのなかで笑われている……早晩、駐妻会でも話題になるかもしれません。
「しかも決定的だったのは、ゴーゴーバーの女の子の一人とは特に深い仲になって、頻繁に外で会いはじめたというのです。でも、そのバックには怖い男の人がついていて、たいてい美人局のような感じでとんでもないことになるって。Jさんなりの忠告のようでした。彼が聞く耳をもたないので、私に言ったというわけです。
浮気もショックだし、このままいけば恐ろしい犯罪に巻き込まれたり大金を脅し取られたりする可能性が高い。そんな怖い事態の瀬戸際にいるのに、平和ボケというのか、危機管理の甘さから本人は気づいていない。それどころか鼻の下を伸ばして、身近なひとに威張り散らしている。情けなくて涙がでました」
幸子さんは、今の洋治さんを反省させるには証拠をつきつけるしか方法はないと思い、頻繁に通うバーに行き、まだ勤務時間中だというのに入るところを録画したそうです。
翌日、子どもたちがスクールバスで出発してから録画を突き付けた幸子さん。しかし洋治さんは反省するどころか、とんでもない行動に出たのです。
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