40代、介護の仕事スタート。41歳でホームヘルパー2級を取得

トイレ介助は女優経験を活かして「壁のシミ」になる! ケアマネと女優のダブルワークを実践する、北原佐和子さんの声かけ術_img0
 

40代にさしかかる頃、ホームヘルパー2級の資格を取ることにしました。

女優の仕事が一段落し、まとまった時間が確保できたタイミングで、2週間ほど毎日講義を受けて、41歳のときに資格を取得しました。

 

その後、介護事業所が掲載されている本をいただき、「事業所はこんなにたくさんあるのね。だったら、私が働けるところがあるかも」と思い、掲載されている事業所に問い合わせをしてみました。

女優業に携わっていることをお話しして、
「数か月ほど時間が空く期間に、じっくりと働きたいと思っています」
と正直にお伝えしました。しかしながら、30か所ほどに電話しても、「それではシフトが組めませんから……」と断られてばかりでした。

そうですよね。でも、最後に連絡した宅老所で、
「ごちゃごちゃ言わず、一度来てみて!」
と答えてもらえて、ようやく介護の仕事をスタートできました。

空いた時間に働いたり、ときには撮影を終えてから、宅老所の夜勤に入ったりしていましたね。それはそれで楽しかったのですが、所属事務所の理解は得られませんでした。「介護の仕事のことは、公言してはいけない」と釘を刺されていました。どうして隠す必要があるのか、腑に落ちませんでした。