今は副業を解禁している企業も増えているので、自分のやりたいことは副業としてチャレンジ可能。条件で選んで正社員になったとしても、やりたいことをあきらめる必要もありません。

企業側も、多様な働き方に対応できる制度や環境を整えることで、「いい人に入社してもらって、長く働いてもらいたい!」というねらいがあります。育児や介護などでの離職を防止できたり、業務効率化を図れたり、その取り組みをアピールすることで求人に応募する人が増えたりと、今どきの人材確保にはさまざまな知恵や取り組みが必要なわけです。

週5はムリ…でも安定したお給料が欲しい!最近よく見る「週休3日の正社員」って?雇用形態を検証! _img0
 

休みが増えると給与はどうなる?


さて、正社員として働く場合、多くの企業で採用されているのが週休2日制です。労働基準法では、週40時間、1日8時間に労働時間を制限しているため、1日8時間×週5日というのが正社員の一般的なスタイルとなっています。

週1日、働く日が少なくなると、給与や労働時間はどう変わるのでしょうか?

働き方・休み方改善ポータルサイト」によると、選択制週休3日には主に3タイプあるようです。

 
【タイプ①】総労働時間維持型(労働時間・給与とも維持)
給与はそのままで、休日が増える分、1日あたりの労働時間が増

【タイプ②】給与減額型(労働時間・給与ともに減)
1日の労働時間はそのままで、休日が増える分、給与が減(週あたりのトータルの労働時間は減)

【タイプ③】給与維持型(労働時間は減・給与は維持)
1日あたりの労働時間も給与もそのままで、週あたりのトータルの労働時間は削減される

タイプ①「総労働時間維持型(労働時間・給与とも維持)」の代表例は、ユニクロやGUを展開するファーストリテイリング。通常1日8時間×週5日勤務のところを、1日10時間×週4日にして週休3日を確保。週40時間の勤務時間は変わらないため、給与は一緒です。

タイプ②「給与減額型(労働時間・給与ともに減)」のわかりやすい例は、みずほファイナンシャルグループ。従業員本人の希望で週休3日と週休4日を選択できます。こちらは週休3日で給与が8割、週休4日だと給与が6割と、1日の働く時間は変えずに、週あたりの労働時間が減った分を給与面で調整しています。