こんにちは、ミモレの川端です。
週末に観た映画が、私の中で今年イチかも!と強く心を揺さぶられまして、ご紹介したいと思います。ケイト・ブランシェット&ロバート・レッドフォード主演の『ニュースの真相』です。

物語は実話に基づいており、現役大統領の軍役時代のスクープをつかんだ敏腕TVプロデューサー・メイプスを演じるのがケイト。そのニュース番組の看板キャスター、ダンをレッドフォードが(本人そっくり!)演じます。世紀のスクープともてはやされるのですが、ブロガーにより「文章は偽造ではないか?」と指摘され、世相は一転。ケイトが演じる女性プロデューサーは、窮地に追い込まれます。

(C)2015 FEA Productions, Ltd. All Rights Reserved.
私も他人事ではいられず、胃がキューとなりました(冷汗)。ミモレは、権威を断罪したり、スキャンダルを暴いたりするメディアではないけれど、誤った情報をお伝えしてしまうリスクは同じ。チェックチェックダブルチェック……。それでも、うまくいっている時ほど慢心が起こります。
面白いのは、政治は権威だけれど、断罪するテレビもすでに権威であり、その間違いを指摘するのはネット社会なんですね。でも、ネットは何が正義かより、新しいネタに騒いで楽しむ方向に。政治もテレビも人気稼業。ネットを利用してうまく誘導して……。と、下克上がグルグル入れ替わるんですね。結局、1番強いのは誰なのか?

どちらも権力と戦うメディアの人間の物語ですが、一番、物語を動かしているのは「外で戦う人」を支える家族なんです。主人公が家族へ感謝を述べるシーンがあって、涙せずにはいられませんでした。

お時間あれば是非どちらも観ていただけたらと思います!
ではでは、また〜。
Comment