背中でひとりシェイクハンドできる人は肩凝り知らずだろうし、お風呂あがりのストレッチの仕上げに前後開脚なんてできようものなら、きっとぐっすり眠れるんだろうな――。

姿勢がきれいで動作が美しい女性は、大抵「子どもの頃、バレエをやっていたの」とか「いまはエアリアルヨガに夢中です」と言います(美は一日にして成らずですね)。バレリーナやヨガインストラクター、上海雑技団メンバーのくにゃくにゃぶりに憧れては何かを始め、そして諦めてを何度も繰り返してきた私は、ずっとこのカチカチなカラダがコンプレックス。

「カラダがカチカチな人は、心もカチカチなの……」

と知人のヨガマスターに言われ、

「骨盤底筋を鍛えないと全体バランスがもっと歪みます」

と整体の先生に言われ……。

自分でもいろんな部分でカラダの衰えを実感していたある日、近場の大型書店のレジ前で、ずずずいいっと目に飛び込んできたのがこの本でした。まさに「ジャケ買い」です!

YouTubeで2016.8月現在、370万回も再生されている“開脚の女王”Eikoさんのメソッドを簡潔にまとめています。こんなに身体がかたくて、開脚に憧れている人が多いことに、私だけじゃないんだって、ちょっとうれしかった。
開脚本なので、手で押さえなくても180度ベターっと開く製本技術を採用したのだとか。開脚へのこだわり満載です(笑)。写真の方は、Eikoさんの教室に通う72歳! 素晴らしい柔軟性です。

さて、現在の私は、前屈でてのひらが地面につくくらいの柔軟性はありますが、脚はきつくて開かないし、上半身が前に倒れていきません。とにかく股関節がかたいんです。

Eikoさんのメソッドは“揺すりながら行う”ことで、カラダがかたい人でも無理なくストレッチできるのが特徴だそう。さて、私は2週間目に突入したところです。毎晩、寝る前にぐらぐら揺すりながら、ひいひい言いつつ4種類のストレッチを約10分間かけて行っています。4週間で1クールが完了です。残念ながら、私のレベルが低すぎるのか、くにゃくにゃへの兆しはまだ見えませんが、ここで投げ出さず、引き続き頑張ります!

これまでの生き方のクセが染みついた“半世紀BODY”ですが、前屈だけは子どもの頃から得意。
「開脚」だけにターゲットを絞ったレッスンはわかりやすくてシンプル。いまは95度ぐらいしか開かないけれど、少しずつ開くようになっているのかな?