
ギリギリのところで、一応なんとか毎日登校しているうちの子。三姉妹の次女。1年生。
けれど朝、相当機嫌がわるいことは変わらない。
朝の体調不良が呼び水となり、学校内での苦手なことも気持ちの中で大きくなり、すべてがごった煮になりつつあった。
「学校全体がやだ!!!」
というフレーズが出てくるようになる。
「全体ってなあに??」
「全体じゃわからないよ。たとえば何がヤなの?」
なんどりとゆっくり話を聞いていくと、どうも運動会の大玉ころがしでいっしょの男の子がコワいらしい。きついことを言われて、泣いたこともあったという。それを先生にお伝えしたりもできない様子。すべてがドギマギしてしまうようだ。
さらに、
「どうしたら、最後、大玉からうまくよけられるか、わかんないんだよね…」
と、ゆうごはん時、食卓でぽつり言ってくれた。
大玉転がしの大玉というのは、子供の背よりもかなり大きい。ということで、到着したゴール位置を確認するのが、わかりにくいらしい。
三人で押すのだが、うちの子は真ん中。そのままの位置だと、まったく前は見えないという。下手すると、次の走者に押されて転んだり、大玉に轢かれて押しつぶされてしまう。
練習の時、もたついたうちの子は、先生から「あぶない!」と言われただけだったという。とっさのことで、アドバイスまでいかなかったのだろう。
翌日たまたまお休みだったから、私のおしりをつかって、大玉の練習を公園でする。少しでも、安心材料を増やしたくて。
さらに通学ルートを替えてみることにした。 少し遠回りだけど、混んでいないルートに。
単純に疲れているようにも見え、生活全体も替えてみることに。睡眠時間をたっぷりとれるよう、そして早朝の空いている電車に乗れるように、「超」早寝早起きへ。
食生活も今一度見直した。
生活リズムが変わるというのは、結構めまぐるしい。私自身、よるご飯の仕度が16時台になった。
担任の先生ともよく話をするようにする。
大玉のこと。通学路のこと。生活習慣。
いい方向に好転していけるように。
新しい大きな歯車を動かし始めた。
つづく
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