こんにちは、編集・川端です。
予告通り、今年読んで面白かった小説ベスト10を紹介したいと思います。2016年刊行されたものに限定せず、今年映画化、ドラマ化などで話題になったものも含めて一挙ご紹介。年末年始のお供に、今年のエンタメ振り返りに、楽しんでいただけたら嬉しいです♬
では早速、第10位から。中山七里さんの『ハーメルンの誘拐魔』。

子宮頚がんワクチン接種の副作用をテーマにした中山七里さんらしい医療ミステリー。ハーメルンを名乗る誘拐犯は正義を語る。序盤からきっとこの人がハーメルンだなと思っていた人が違って、大どんでん返しがおこるところもドラマと似ています。
第9位は、パトリシア・コーンウェル『標的』(上下巻)。

私、アメドラも大好きなのですが、『メジャー・クライムス』や『殺人を無罪にする方法』『スキャンダル』などなど女性主人公のものが特に好きです。
でもどのヒロインも、パトリシア・コーンウェルの検屍官シリーズのスカーペッタの魅力にはかなわない、と思っています。映像化されていないから余計に理想の女性像になりやすいのかもしれませんね。
そしてつい最近、シリーズ最新作『邪悪』が発売になったばかり。年末ゆっくり読もうと思ってます!

さて第8位は、湊かなえさんの『ポイズンドーター・ホーリーマザー』。

湊かなえさんでいうと、


さて第7位は、朝井リョウさんの『武道館』。

今年、ミュージシャンを目指す若い女性がファンの男性に滅多刺しにあうという痛ましい事件がありました。
会いに行ける、コメントの返事が来る、ファンの要望にすぐに応える……ステージに上がる人と応援する人の距離が近く、目線が同じになったことで、誘発されてしまうファン側の認知欲や嫉妬心。
朝井さんの作品で描かれるのは初の武道館コンサートを目指す“坂を登る途中”のアイドルグループなのですが、「みんなの人気者になる」ことで大切な人生の何かを手放すこともあるのだろうな、と少女たちがかわいそうになってしまいました。
映像化も決まっているそうなので楽しみです。
すみません、長くなってしまったので、いったんこの辺で! 年内に1位までたどり着けるかな……(汗)。
ではではまた〜。
Comment
コメント