大反響だったマディソンブルー中山まりこさんのインタビュー。今週はミモレ読者の皆さまから寄せられた質問に答えて頂いています。編集部の川良、取材を担当した榎本も目からウロコだった、中山さんの回答の数々。皆さまにもぜひご一読頂きたいです!

中山まりこ/マディソンブルーデザイナー。1980年代よりスタイリストとして活動。1980年代後半、ニューヨーク在住時にアメリカの雑誌『Interview Magazine』等でスタイリスト活動・ 雑誌のコーディネーターの他、NOKKO全米デビューのディレクターとして活躍。1993年KiKi inc.所属。広告・雑誌・音楽のスタイリングをメインに活動。2014年、自身のブランド『MADISONBLUE』を立ち上げた。

 

Q. 「こなれ感」とか「ハズし(のさじ加減)」がよく分かりません
46歳、電車通勤、職場に制服ありです。若い頃は、「明日はコレ! 明後日はコレ!」と毎日の通勤着を考えるのが楽しくて仕方がなかったのですが、最近はそれを考えるのが苦痛ですらあります。昔のようにおしゃれが楽しくなるような小ワザなどあれば教えていただきたいです。

A. ハイウエストを取り入れるだけで手持ちのアイテムが蘇ります
今年特におすすめなのがハイウエスト。いつものトップスもハイウエストボトムにインするだけで新しい印象になるし、少し長めのカーディガンを1枚で着てベルトでウエストマークした70年代風の着こなしもおすすめです。時々、ハイウエストだとおなかぽっこりが気になると耳にするけれど、隠そうとしたりゴムのウエストにしたり、そうすることでどんどんおしゃれな印象から遠ざかっていってしまいます。出せばいいの(笑)! ぱっと見のバランスがよい方が、断然おしゃれに見えるんだから。

2017年春夏のカタログにも、ハイウエストのキュロットのスタイリングを発見。黒の5分袖タートルをインしたバランスが新鮮です!

 

Q. 寒い冬。シャツの“襟抜き”はどうしたらいい!?
マディソンブルーのシャツを3枚愛用しています。 どれもビッグシルエットで、1枚で着られる季節はいいのですが、まだ寒い今の時期は襟抜きで着るわけにもいかず、クローゼットに眠ったままです。襟抜き&袖まくりせずに素敵に着るにはどのようにコーディネートしたらよいですか?

A. もう襟は抜かなくてOK(笑)
いつの間にか襟を抜いたシャツの着こなしが定着しましたよね。これからは、ボタンをいちばん上まで閉めて着ることをおすすめします。袖もまくらなくてもよいですよ。“ちゃんと着る”のがこれからはかっこいい! 襟だけは無造作に少し立ててください。そこに合わせるボトムは、ハイウエストがおすすめ。マディソンブルーの公式ホームページでご紹介している春夏コレクションでも、このような着こなしをご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

 

 

Q. 45歳になり、何を着てよいか分からなくなりました
以前はきれいめな服でハイヒールもはいていましたが、子供が産まれてからカジュアル一辺倒。5歳の息子が幼児教室に通っておりますが、仕事も幼児教室も、自分らしく、しかしTPOをわきまえていたい。でも、五里霧中とはこのことです。突然、法令線もはっきりしてきて、窓に映る姿に愕然とします。

A. 今の自分を否定してはダメ。必ず似合うものがあるはずです
いろいろな変化に悩む年代ですよね。でも、それをコンプレックスと思わないでください。例えば、年齢を重ねると、オックスフォードのシャツがぐっと似合うようになります。若い頃は学生っぽく見えていたものが、深く開襟した胸元にのぞく削げたデコルテが妙につやっぽく見えて女っぷりが上がるんです。その年齢なりのきれいさに気づくことができたら、幸せだと思いませんか? 昔を振り返らず、そして他の方と自分を比べなくていいんです。どういう女性になりたいかイメージしてみるのもよいと思います。あの映画でオードリー・ヘプバーンのシャツの襟を立てた着こなしが素敵だったなぁ、とか。私は、ココ・シャネルの言葉が大好きなのですが、そういったファッションに哲学を持つ先駆者に目を向けてみると見習うことがたくさんあります。そういったところから新しいインスピレーションを探してみてもよいかもしれません。

中山さんの愛読書でもあるココ・シャネルの書籍。ココ・シャネルが愛したファッションと、ファッションに対する哲学が詰まった一冊。その言葉の数々から新しいイメージを得ることも多いのだそう。

皆さん、3回に渡ってお送りしてきた中山まりこさんのインタビューとQ&Aは、いかがでしたか? 自らも「おしゃれ更年期」を乗り越えた中山さんの重みのある言葉は、きっと皆さんの今後のおしゃれをよい方向へ導いてくれる光となるはずです。今、迷えるミモレ読者の皆さんが暗いトンネルを抜けて、洋服を着たときの高揚感、ワクワクした気持ちをもう一度取り戻し、これから先のおしゃれに活路を見出すことができることを願って…。

 
撮影/目黒智子 取材・文/榎本洋子 構成/川良咲子(編集部)