「女の人生」の成功失敗。
決めるのはメディアでも他人でもなく自分!
ニューヨークで買った、ジャッキーのsnap集を見ていて思いました。彼女が生きていた時代と今。私たちを取り巻く環境や、そもそも私たちの意識はどう変わったかな? と。
包容力と経済力のある夫をもち、子供を産み育て、家庭を守る。そんな「女の人生の成功」の形を、今は昔、と思っていましたが。本当にそうかな、と最近思うこともしばしば。夫も自分も仕事に「自分らしく」打ち込み、出産や育児も諦めず、そして自身もいつまでも美しく魅力的……。仕事と育児の合間にパーソナルトレーナーについて体型を整え、髪や肌や爪もふんわりと柔らかくとか。
む、ムリっす。新しい形の「サクセスフルウーマン」のイメージが、どんどん大きくなっているような気がするのは私だけ??? もしかしたら、SNSのけたたましい圧力もあるのかもしれませんね。
以前は、「男性が考える“女の生き方”」に責められていた気がしますが、今は、それが「女性が考える“女の生き方”」にコントロールされているだけ。どんな人生だったか、幸せだったのか、言葉として正しいかどうかはわかりませんが、成功したのかそうでないかを決めるのは、結局私たちの手にはない気がしてしまうのです。
ミモレは、スタート当初から、肩書や年齢、もっているもので女性を区別しない。と固く決めていました。「あなたは何歳ですか?」「このバッグを持っていますか?」「子供は何人ですか?」とメディアが聞くなんて、おせっかいにもほどがあると思ったのです。イベントでたくさんの読者の皆様にお会いし、また、まだまだ若い世代の方が、街中で声を掛けてくださる。「ミモレを読んで楽になりました」「私は私で良いんですね」「未来に希望がもてました」この言葉が一番嬉しい。
また、スタート当初からの人気コンテンツである「A&A」も、共感と程よい距離感と、互いへのリスペクトの存在する、ミモレらしい場所だなあ、と思います。
あ、なんでこんなことを書いているかと言うと。私がミモレのコンセプトを決めたときに強く感じた「“本当のリアル”からはかけ離れた女性像」に、また最近違和感を感じているからです。育児や介護や仕事。もちろんボランティアや家のこと、自分のこと。毎日ヘトヘトに疲れて、ときに泣きながらそれでも前を向いている人たちを、さらに「頑張れ」「輝いて」と追い立てるのは、ミモレの本意ではありません。けれど、まだまだ表現しきれていないその部分を。「幸せの、成功の――ゴールがここにあったか」という新しい女性像の提案で、みなさまとシェアできたらと思っています。そして、秋の終わりか冬のはじめ! 楽しみにしていてくださいね♥
ニット、中に着たニットキャミソール、パンツ/AP STUDIO
バッグ/ヴァジック
サンダル/プラダ
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