こんにちは
百瀬今日子です
こないだ仕事に通ずる分野ということもあり、築地でお魚! ならぬ、築地で写真展「細江英公「薔薇刑」展」を見にいっていまいりました

場所:ふげん社 (入場無料)
一度くらいは、このちょっと濃い三島由紀夫の写真をどこかでご覧になったこと、おありかもしれません。ご存知のかたも多いかと。

三島由紀夫を被写体に、写真家・細江英公氏が撮影。
「薔薇刑」というタイトルで写真集も出版されています。
今回の展覧会では その中から これまで未公開の写真も含め、フレームに入って展示されています。
過去に雑誌などで何枚かは拝見したことありましたが、今回 1枚1枚額装された状態で鑑賞することができたせいか、どこか客観視できた自分がいることに気づきました。
たぶん、写真集や本だと、ページをめくる、という行為からも、次になにが出てくるの・・・?! というドキドキ感もあるのでしょう。しかも手元で結構な迫力を感じることもあります。
今回じつは、そういうこともあったのか、これまで見ていた印象とは、ちがって見えました。
三島さんはこの撮影において、要求を一切出さず、あくまず被写体に徹していた、という細江氏の言葉を以前読んだことがあったのですが、正直、半信半疑でした。それほど、激情にちかい感情のような、迫力を感じていたからです。
ですが今回、生プリントを実際に拝見できたせいなのか、額装ということもあったのか、あくまで被写体の三島さんを見た気がしました。迫力はそのままでありながら。
ある意味、上記の細江氏のお言葉に納得だったのです。
予備知識があったからなのか、それとも「生」のチカラだったのか、微妙に自分の中でもあやふやなところもあるのですが、ただ、今回というきっかけがなければ、いまも半信半疑だったことは確かです。
実際に行って見てみると、またちがった感じ方や感覚を持つ。
これが 生の醍醐味。
なんでもそうですね。
演劇も音楽も、ファッションも、大自然も、人も……!
固定観念にとらわれず
そのときの出会いを新鮮に 味わい 楽しみたいものです
お魚だけでなく こうした生ものに、築地で出会いました。
FISH Marketも近いせいか、外国のかたもギャラリーにちらほらと。
三島由紀夫生誕90年、没後45年という節目の年でもあります。
なかなかない機会です。よろしければいかがでしょう。
3月31日まで開催。
ふげん社
東京都中央区築地1-8-4 築地ガーデンビル2F
TEL:03-6264-3665
追伸:
こちらの、ギャラリー。
これまた、とてもすてきな空間であります(^-^)
展示を拝見しながら 落ち着きとぬくもりのある木のテーブルと椅子で、お茶もたのしめます。しかも今回、三島由紀夫氏がお好きだったというマドレーヌまで(^-^)お持ち帰りも可。

そして、なんといっても、BOOKカフェでもあるのです。
アート系の本だけでなく、食、古典、マンガ、絵本、東京…等々 趣向のある本の数々……
背表紙を見ているだけでも魅力的・・・! (単なる本好きですかね?!)



以前は勤務先含め、銀座・築地界隈にくることが多かったのですが、もし今もそうであれば、ここは入りびたっていますね~~完全に
チェロORコントラバスの重厚感ある曲がいい感じに聞こえてくるのもたまりません(^-^)
ミモレ世代の女性のかたも多くいらっしゃるそうですよ♪
ふげん社は母体が印刷会社でいらっしゃるとのこと。
こちらで手がけられたアート本もあり、丁寧で贅沢な作りは うならされます。

絵巻物の本からアイルトン・セナまで…! カッコいい…
BOOKコーナー等を通じて、本といった紙や印刷の味わいも愛でることのできるスペシャルな空間。
小ぶりながらも凝縮された、オススメスポットです!

コミュニケーションギャラリー ふげん社
http://fugensha.jp
*関根史様、安部様、大変お世話になりました。ありがとうございました。またうかがわせていただきます!
百瀬今日子でした。
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