2017年4月23日、首都高を天現寺で降りた時、パッと目に飛び込んできたのはいつもは静かで人気のない道に、大勢の外国人が並んでいたことでした。親と一緒に小さな子供たちの姿もちらほら。フランス大使館でフランス大統領選・第1回投票に投票するための行列だと、あとで知りました。投票率は約80%だったそう。すごいなぁ。そんな数字、日本の選挙では見た記憶がないかも……。

みなさんは、投票していますか?

恥ずかしながら、過去には忙しさを理由に投票しなかったこともあった私ですが、いまは投票できるものはどうにかしてすべて投票。考え方と日時が合えば、デモに参加することもあります。NHKの国会中継を録画するようになったのは、抜粋された情報じゃなく、自分の目と耳で知りたいから(といってもすべてが放送されるわけじゃないのが歯痒いんですが)。最近は、いろんな団体が行っている無料の勉強会にも興味津々(でも、なかなか思うように参加できないけれど)。だって……

何だかいろいろ、おかしくない? 

嘘つきやデマが蔓延っているし

日本って、こんな国でしたっけ? 

子供たちに申し訳ないんですけど

本気で本気で戦争したいわけ?


子供の頃(40数年前です)、『ひめゆりの塔』や『アンネの日記』『はだしのゲン』を読んで思った“大人は賢いはずなのに、どうして戦争をしたの?”という疑問。学童疎開を経験した両親に聞いても、その当時ははっきりと答えてはくれませんでした。両親ともに戦時中のいろいろを飲み込んで、子供たちにはそんな時代を隠したかったのかな。

“戦争中は何を食べていたの?”と聞くと“お米がなかったから、すいとんを食べたのよ”と教えてくれた母。すいとんを食べたことがなかったので食べてみたいとねだると、しぶしぶ作ってくれました。野菜たっぷりのすいとんは美味しかったけれど、母は“思い出すから、あまり食べたくないのよ”とぽつり。無理言って悪いことをしたなぁ。

「あの頃に時代の空気が似てきた。キナ臭いなぁ」と最近よく言う父(81歳)は、先日、初めて戦争体験を語ってくれました。「戦闘機から撃ってくるパイロットと目が合うんだよ」「戦闘機は行ったら必ず帰ってくるから、助かったと思っても反対側に隠れないといけないんだ」など。

さて、今年のGWはゆっくりのんびり過ごす予定。時間もあるので、この本を読んでみようと思います。じつは昨年末に取り寄せたのですが、読むのにかなり体力がいる内容で、なかなか進まなかった『戦争中の暮しの記録』(暮しの手帖社)です。

70年前に本当にあったことを知り、いまの日本が向かうべき未来はどこか。そして、いまの自分がすぐにできることは何か。じっくり考えてみたいと思っています。

1969年8月15日、初版が出版された『戦争中の暮しの記録<保存版>』は、市民の戦争体験135編を掲載。現在もネットで購入ができます。私の持っているのはなんと22刷! NHKの連続テレビ小説『とと姉ちゃん』で取り上げられ、ロングラン上映中の映画『この世界の片隅に』の参考文献であったことから、Amazonの本カテゴリー「戦争関連」のランキングで1位を記録したことも。
この戦争のあいだ、ただ黙々と歯をくいしばって生きてきた人達が、何を苦しみ、なにを食べ、なにを着て、どんなふうに暮してきたか、どんなふうに死んでいったか、その数少ない記録がここにある。これが戦争なのだ。それを知ってもらいたくて、この一冊をのこしてゆく。君もまた後に生まれる者のために、この一冊をどんなにぼろぼろになっても残しておいてほしい。(あとがきより)

[勝手にLALAちゃん日記]

 

爪とぎができて、ゴロゴロベッドにもなる段ボール製の「バリバリボウル」を購入しました。いろんな段ボールグッズがありますが、こちらは「猫壱」さんのです。マタタビパウダーを振りかけることができるので、LALAちゃんもうっとり♡  段ボールがボロボロになったら、替え段ボールもあるというリーズナブルさです。