こんにちは。ビューティエディターの長田和歌子です。
日に日に紫外線が強くなってきていますが、皆さんはシミやソバカスを気にされていますか?
私は肌が弱いため、あまり美白コスメが得意ではないので、半ば諦めモードですが(涙)。特に大きなシミや濃いシミがある場合は、気になりますよね。気になる方はおそらく美白ケアに勤しんでいらっしゃると思うのですが、皆さま、ハッキリ言って、効果を感じていますか?
効果が感じられないとき、それは何かが間違っている、もしくは肌状態に合っていないと考えられるのです。「効かないなぁ」と思いながら使い続けているなら、少しケアを見直してみませんか?
たとえば、多くの方が陥りがちなのが、美白コスメに頼り切ってしまうことです。「美白美容液を使っていれば、シミは薄くなるだろう」って思っていませんか? 本当にそうでしょうか? いちばん大切なことは、肌が美白コスメを受け入れる体勢になっているか、つまり肌が健康な状態であるか、なのです!! 肌が健康な状態ってどんな印象を受けますか? 多くの方は、私はしみたり、かゆみがあったりなどのトラブルが出ているわけではないし、おおむね健康! と感じていらっしゃると思います。でも、健康というのは、肌にトラブルがないというマイナスの計算ではなく、良好! と胸を張って言えるプラスの状態を指します。もっとも大切な判断POINTは、ちゃんとうるおっているかどうか。きちんと保湿ができているかになります。
ここで2つめのチェックポイントです。「保湿って何をすることだと思いますか?」とお聞きすると、たいていの方は「化粧水をたっぷり!」とか「コクのあるクリームを塗るようにしています」などと答えてくださいます。でも、ちょっと待ってください! 確かにカラカラに乾いた砂漠肌の場合、化粧水で水分を満たす必要はあります。けれど、大事なのは、細胞と細胞の間を埋めている〝細胞間脂質〟という脂を足していくことなのです。詳しくは省略しますが、この脂を足す役割を果たしてくれるのが、成分でいうと、セラミドだったり、スフィンゴ脂質だったりします。そのほか、水を抱えて溜め込んでくれる保湿成分には、ヒアルロン酸やコラーゲンなどがあります。さらに、肌内でうるおいを生み出す効果のあるライスパワーエキス№11という成分などもあります。これらの成分をひっくるめた総称が〝保湿成分〟になるのです。これらの保湿成分が入っているものをきちんと使うことで、肌はうるおいを取り戻していきます。ただし、ミモレ世代ともなると、皮脂分泌力も低下してくるので、クリームなどで油分を補うことももちろん必要です。
私が常備薬のように、必ず家に1本置いている保湿美容液は下の2品です。
左の〝セラプル〟は、天然のセラミドがたっぷり配合されていて、肌がムチッとうるおってくるのを実感できます。私は肌荒れしているときなどはコレだけで済ませてしまう日もあります。保湿力が高く、現在3本目を愛用中です。右の〝ONE BY KOSE〟は、肌内のセラミドを産生してくれるライスパワーエキス№11が主成分。ブースター美容液なので、洗顔後すぐに使うタイプです。みずみずしく、スッと肌に入っていきながら、内側からうるおってくる、そんな美容液です。これも何本使ったか…というくらい、リピートしています。
そして、忘れてはならないのが化粧水の存在です。すでに乾燥している肌には圧倒的に水が足りていません。角層の表面にしか入っていかないものではありますが、水なくして美肌は完成しないと、私は思っています。角層の細胞ひとつひとつを水で浸し、ふっくらとさせたい! そんなときはとろみ化粧水ではなく、シャバシャバタイプの化粧水のほうがオススメです。私が最近愛用しているのは、下の2本です。
左のMDMA SKINのローズミストは、かの有名なマドンナが開発に関わっているブランドのミスト状の化粧水です。イタリアのモンテカティーニ水を使っている化粧水は、これが唯一のもの。モンテカティーニは奇跡の大地とよばれ、古来より世界的な療養地として有名な場所。その治療に使われているのが、モンテカティーニに湧く4つの源泉の温泉水なのです。この4つの異なるミネラル配合をした温泉水を肌に最適なように処方した〝パルカ〟を、ローズミストには配合しています。門外不出と言われてきた温泉水を日本のメーカーが唯一使えるという画期的な商品なのです。このローズミストは、肌本来の機能を最大限に活かすことを目的とされているので、必要な分だけ肌は吸収してくれます。分子が小さいのか、肌にスッと入っていき、水で満たされていくのを実感できます。
右のジャパニーズワイルドグレープ ローサップウォーターは、すでに完売してしまっているのが残念なのですが、オーガニックな山ぶどうの樹液を地道に集め、加熱することなく化粧水にしたもの。糖分、有機酸、アミノ酸、ミネラルなどを豊富に含んでいるので、シャバシャバな感触ながら、まるで美容液のようなうるおいが実感できるのです。希少なので、大量生産はできないのだと思いますが、また来年、再販してくれることを切に願う名品です。
しっかりうるおった健康な肌をつくること、それが美白はもちろん、アンチエイジングなども効かせる大きなPOINTです。風邪を引いているのに、ダイエットにとランニングする人はいないですよね? まずは乾いている肌をうるおす、そして、健康になったら、やりたいケアを行う。このルーティンを守ると、美白はずっと効きやすくなるはずですよ! なかなか美白コスメの効果が実感できないという方、まずは保湿をぜひお試しください!!
ビューティエディター 長田和歌子
アトピーがあってスキンケアに興味を抱くようになり、仕事として美容ジャンルを選択した過去を持つ。オーガニックコスメ、敏感肌用コスメにはうるさい。主宰する「B/B.CAFÉ」にてスキンケアLESSONなども行っている。