ブラックとブラウン、
実は「とても合うんです」

ブラックとブラウン。両方ともベーシックカラー。土台になってくれる色です。例えばブラックがベースなら、グレーやベージュ、白と合わせることが多いと思います。ブラウンは、もしかしたらブラウンからベージュのグラデーションで、もちろんネイビーとのバイカラーだって。

けれど。ブラックとブラウン――土台になる色の代表選手みたいな2色も、実は組み合わせとしては大アリ! ブラックベースなら、靴やバッグまで、すべて黒でまとめねば、みたいな昔のセオリーに、私も縛られていたこともありますが。イタリアでこの2色の組み合わせの素敵さを目の当たりにし、そのまま自分にも、そして自分が手掛ける仕事のスタイリングにも生かしています。

例えば今日は、黒のニットキャミソールに、黒のイージーパンツ。羽織ったのは、ブラウンのカーディガン。このカーディガン、とても良い! UV加工してある素材なのは、私にはあまり関係ないとして(笑)、この色。ミルクチョコレートみたいに、少し甘さのあるブラウン。グリーンが強かったり、黒が入っていたりするブラウンは、少しビターすぎて、なかなか日本人には難しいけれど、このほのかな甘さが◎。

バッグは黒、そして靴は、ブラック、ブラウンの2色が入っているレオパード柄にしました。やっぱり、こうして見ると、今年は黒を着ることが多いなあ。「おしゃれ更年期」のトンネルに迷っている方、もしかしたらベースの色をがらりと替えてみると、トンネルの先が見えるかもしれません。

大草 直子

  • レオパード柄は、すべてのベーシックカラーが入っているので、実は使いやすい。このドリスのパンプスは、素材、色違いでたくさん出ていますが、チャンキーヒール、アーモンドトゥで使いやすくて、もう1足欲しい♡
  • スパイシーな色同士のスタイリングに合わせたのは、NARSの1007。バーンドレッド、焼けたみたいな赤。NARSの色名はRich Ruby Rose。マットなのに乾燥知らずだし、顔がドラマティックになるので好き。ひとさじの女っぽさ、みたいな憧れのニュアンスが作れるような(自己比(笑))。
 
CREDIT :

カーディガン、パンツ/プラステ
ニットキャミソール/AP STUDIO
パンプス/ドリス・ヴァン・ノッテン