1年かけてつくる究極のユーズドデニム「尾道デニム」の魅力に迫る!【広島サテライトNEWS】

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広島県東部に位置する備後は世界有数のデニムの産地。世界的なメゾンブランドなどにもデニムの生地を供給しています。備後地方産のデニムを、尾道で働く方たちが1年間ワークパンツとして穿き、【本物の】ユーズドデニムをつくるユニークな試みが「尾道デニムプロジェクト」です。

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大森先輩と川端、実際の尾道デニムを見るべく、1.5kmに及ぶ尾道の長〜い商店街の端に位置する「ONOMICHI DENIM SHOP(尾道デニムショップ)」へ伺いました。

「尾道から世界へ」、デニム産地としての認知拡大と尾道の魅力発信を目指して2013年にスタートしたこちらのプロジェクト。尾道に暮らす様々な職業の人に、2本デニムを支給し、週1回、穿き手からデニムを回収して洗いに出すという作業を1年間続けるという気の遠くなる工程をへて完成する尾道デニム。

「ONOMICHI DENIM SHOP」では、そうして1年間かけてつくられたデニムを実際に見て、そのまま購入することができます。

  • 1年かけてつくる究極のユーズドデニム「尾道デニム」の魅力に迫る!【広島サテライトNEWS】_img1 タグには穿き手の職業が書かれています。住職さんのデニムはありがたい感じがしますね。
  • 1年かけてつくる究極のユーズドデニム「尾道デニム」の魅力に迫る!【広島サテライトNEWS】_img2 壁貼り職人さんのデニムは、片膝をついて仕事をするせいか、片側だけが色落ちして膝が少したわんでいます。
  • 1年かけてつくる究極のユーズドデニム「尾道デニム」の魅力に迫る!【広島サテライトNEWS】_img3 プリン屋さんの女の子のデニムはとても可愛いサイズ。漂白剤の跡がついています。

一つ一つのデニムと穿き手の方の特徴を愛おしそうに解説してくださった店員の綿吉杏さん。

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「1年穿き込んでもらうと、手放し難くなる方も多いんですよ」。うーん、確かに! 私なら自分で買い取りたくなりそうです。
1年かけてつくる究極のユーズドデニム「尾道デニム」の魅力に迫る!【広島サテライトNEWS】_img5 こちらが穿き込む前の新品のデニム。
1年かけてつくる究極のユーズドデニム「尾道デニム」の魅力に迫る!【広島サテライトNEWS】_img6 汚れはしっかり落として、色落ちはしにくい、デニム専用の洗剤など販売。

「1本1本の物語を知ってからお買い求めいただきたいので、卸し売りやオンラインストアでの販売は行っていないんです」(オリジナルデニムや洗剤はオンラインのお取り扱いあり)。通常はお店だけの販売ですが、年数回各地へキャラバンに出向き、尾道デニムの魅力を伝えているそう。

尾道を訪れた際は、そんな物語を見つけにぜひ立ち寄ってみてください。

ONOMICHI DENIM SHOP(尾道デニムショップ)
広島県尾道市久保1-2-23
営業時間 10:00〜19:00(定休日・水曜日)
TEL 0848-37-0398
http://www.onomichidenim.com/shop

そんな尾道デニムプロジェクトを仕掛けたのが「ディスカバーリンクせとうち」さん。次回は、ディスカバーリンクせとうちの手がける、「尾道に“泊まる”“働く”」を支援するプロジェクトをご紹介します。

撮影・文/川端里恵(編集部)