人生でイチバン見返したテレビドラマは(おそらく)『北の国から』と『池袋ウエストゲートパーク』な編集部・大森です。
2000年放映の『池袋ウエストゲートパーク』以降、クドカン氏脚本のドラマ&映画作品は、すべて観てきました。その度に感心したり、感動したり、笑い転げたりしてきたわけですが、『池袋ウエストゲートパーク』を超える興奮を味わうにはいたりませんでした……が、それと同じ、いや、それ以上の興奮を味わった作品が2013年に放映されました。そうです、それが『あまちゃん』でした。

BSで7時30分〜のフライング放送を観て、次に8時の本放送を観て、その後『あさイチ』で有働さんとイノッチの感想を聞いて、SNSで“あまちゃん愛”が溢れ出る著名人の方々の感想コメントを追跡し、ラインで友人と思いを共有し、夜は23時からのBS再放送を観る……と、1日が『あまちゃん』でまわっていたほど。

最終話放送終了後の喪失感を想像して、全エピソードを録画していたものの、録画を観ても気分がまったく盛り上がらず……結局、見返すことはありませんでした。15分番組の12分をすぎたあたりから感じだす「やだ、もう終わっちゃう」という焦燥感、「早く明日にならないかな」という渇望感。私にとっては、1日15分(×3セット……苦笑)を決まった時間に観る――それでこそ味わえる感情こそが『あまちゃん』体験だったのだな、と。
そして、ついに、4月6日7時15分〜BSで再放送が始まるのです。1日15分間だけと決められていることで得られる凝縮された至福な時間よ、再び。これから半年間は、私は幸せな1日のスタートをきれることでしょう。

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