幅広い世代(特にオーバー40世代)の女性に人気のヴィクトリア・ベッカム。スパイス・ガールズのアイドル時代から上手に脱皮し、イケメンサッカー選手だった夫のベッカムのこともスタイリッシュな男性に生まれ変わらせ、男の子3人に女の子、の4児の母でいながらさらに自分のアパレルブランドも成功させているスーパーウーマン。

もはや、おしゃれアイコンだけでなく、私たち世代のメンターと言っても過言ではないヴィクトリア様。一生ついて行きます……!

そんなヴィクトリアのすごいところって、なんといっても自己プロデュース力だと思うのです。おしゃれやヘアメイクも時代に合わせいち早くアップデートしつつ、自分らしさの軸からは決してブレてない。でもそれって、彼女が自分の欠点やコンプレックスもよく熟知しているから出来ること。
だってね。皆さん、いつも写真で見るヴィクトリアってスタイル抜群で、いくらマネしても、体型がちがうから……って思うでしょ? でも実は、実際に会うとヴィクトリアって、そんなに「うわ、スタイルいい!」みたいな体型では、決してないのですよ。身長だって約163cmで、欧米人にしては小柄な方。肌も別に普通に毛穴もあるし、女優セレブとちがって、「ホントに同じ地球人なの……?」みたいな美人タイプではないのです。

なのに、写真で見るヴィクトリアって、本当に素敵ですよね。それは彼女が自分に似合うもの似合わないものを的確に選択した上で、どうしたら少しでも素敵に見えるかを研究し尽くしているから。そう、とことんストイックな人なのです、ヴィクトリアって。

で、前置きがまたまた長くなりましたが。そんなヴィクトリアが年齢について語っていた言葉に「きゅん」と来たので、ご紹介したいと思います。

「私はパーフェクトではないし、25歳に見えたいとも思わない。私は43歳で、それは耳に響くよりも、もっとひどい感じがするものよ。でも私は、自分が今まで手に入れて来たものを見るようにしているわ。そして自分がとても恵まれていると感じるの」

アラフォーの今聞くからこそ、なんだかとっても沁みる言葉。

そしてそんなヴィクトリアが家庭とおしゃれとキャリアを両立させるためにしている朝のルーティンとは、
「毎朝5キロ走ってそのあと1時間ワークアウトするわ。そのあとすぐに、ロメオ(息子の名前)のアボカドを潰すの。ロメオが起きて来たらすぐに彼の朝食のトーストがトースターから飛び出すようにね」ですって。
見事なまでの自己管理……! 

でもここまでは徹底出来なかったとしても、これってmi-mollet世代で家事や仕事をしながらおしゃれや綺麗さをキープしている女性なら、誰でも大なり小なり、がんばっていることですよね。皆さん、日々のタイムスケジュールの中でいかに自分のための時間をひねり出してバランスを取るか、悪戦苦闘しているはず。この年齢になると、おしゃれで綺麗でいるためには、若いときの何倍も手間ひまがかかるんですもの。だからこそ、私たちは強い意志を持っておしゃれで居続けられるヴィクトリアに共感したり、憧れたりするのかもしれません。 

写真:Press Association/アフロ