花を活けてもすぐにダメになってしまうこの暑さ。とはいえ、花がないのも寂しい。私は夏の花は、極力、小さく活けることにしています。今まで、いろいろな場所で出会った小さな花活けを集めてみました。共通するのは、茎を思いっきり短く、ということ。それだけで水揚げもよくなり、花もちも違ってきます。花首がグラスや花瓶の淵にのるくらい。片方に傾けて置くと、こんもりとしなくても形になります。小さくて少ないので、さみしい感じがするかもしれませんが、空間を生かすつもりでさらりと置くのも、夏らしいと思います。賑やかにしたいときは、器の数を増やしましょう。ささやかな花もたくさんあると、花束のよう。夏らしい花活けを楽しんで。

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