人気を博したテレビドラマ「カルテット」。久しぶりテレビドラマが新鮮に思えた作品でした。シュールな世界観、劇場にいるようなお芝居がかった独特な言い回し・・・それが、私にちょっとした中毒症状となっており、ドラマ終わった後のロス感も相当なものでした。
この脚本を書いた坂元裕二さんの本、「往復書簡 初恋(不帰の初恋、海老名SA)と不倫(カラシニコフ不倫海峡)」が発売され、早速手に取りました。期待裏切らず、この2つの物語も坂元節は健在!

あまりにも切なく、もどかしく、美しい・・・読み終えた頃には、目にいっぱいの涙でした。
「手紙(メール)」というツールを通して、お互いの気持ちを寄せ合ったり、突き放したり・・・過去を背負いながら、愛すること・愛されることに免疫力がない登場人物が、「愛」の狭間で不器用に狂おしくもがく姿に、心がぎゅっと押しつぶされそうな気持ちになります。
そして、重いシチュエーションの中に力が抜けるようなおかしさや、影のある登場人物が時折見せる素顔・・・意図的かどうかはわからないのですが、それらの行為が、彼らの「本心」をごまかしたり、むき出しにしたり、より一層生々しくも深く、切なく、そしてドラマチックに演出しているように感じました。
ドキドキ感欠乏気味な方へ、純愛疑似体験にオススメの一冊です。必要ない方もぜひ(笑)。
さて、梅雨なしにして猛暑・・・こんな週に限って、私は外回りの仕事が立て込んでいますが、涼しく楽なコーディネートを楽しみたいもの。さらっとした感触のコットンのツーピースは仕事でも重宝。
みなさまもくれぐれもお身体ご自愛くださいませ。

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