「化粧台」は1日が始まり、1日が終わる場所_img0
ガラスのドレッサーセットは、トレイの上にキャンドルスタンドまでセットできるようになっていました。ロイズ・アンティークスで購入。アイアンのスタンドは元々は写真やCD、本などを立てるためのもののようです。違った使い方を考えるのも、楽しいですね。家族の写真が入った写真立ては、友人のプレゼントです。

ドレッサーというより、「化粧台」と言ったほうがなぜかしっくりきます。これは、以前にもご紹介した自宅の化粧台。といってもチェストの上です。4段 ある引き出しの一番上を化粧品コーナーにしています。1日に2度、向き合う化粧台は、女性にとって最もパーソナルな場所だと思います。だから、私は「時間の記憶」をとどめるものを化粧台に置いています。ヴィンテージのオレンジ色のガラスのトレイセット、愛用のアクセサリー、アンティークの手鏡、記念日に贈られた時計。そして、母が元気だった頃の幸せな家族の写真。写真立てに入れて一枚の写真を飾ることは、ただのインテリアではなく、家族とのつながりを確かめる手段です。ここから1日が始まり、ここで1日が終わるーー自分を慈しむためにも、化粧台は私にとって、とても大切な場所なのです。

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