モダンリビング編集部では私もマグ派で、直接、机にカップを置いていますが、家でのお茶のときは必ず、カップの下にプレートを敷きます。ダイニングテーブルがアンティークなので熱に弱いこともあって、それが習慣になりました。私は、基本の洋食器をイッタラの「ティーマ」で揃えています。
「ティーマ」は、北欧の器の中でも50年以上にわたり、愛用されてきたシリーズ。この器の優秀さは、さまざまな使い方ができること。重ねて収納できるので場所をとらないだけでなく、サイズや重さに至るまで、緻密に考えられ、デザインされているのです。そのひとつの表れが、どのプレートにも窪みがないこと。この直径10㎝のプレートは、コーヒーカップのソーサーとしても、取り皿や小皿としての役割も担っています。だから、こんなふうに、別のカップをのせてもOK。ティーマを使うたびに、北欧の暮らしに対する深い理解に触れる気がします。
 

「ティーマ」のベースになっているのは、1950年代にデザイナー、カイ・フランクがデザインした、KILTAシリーズ。1981年に、食洗機や電子レンジにも対応できるよう、陶器から磁器に変わり、ティーマとして発売されました。 問い合わせ先/イッタラ

このロイヤルコペンハーゲンの「スタイルカップ」(240ml)は、持ち手がありません。二重構造になっているので、持っても熱くないのです。このブルーとティーマのイエローは、互いの美しさを引き出す組み合わせだと思います。問い合わせ先/ロイヤルコペンハーゲン