ずっと時計が欲しくて、以前から色々なブランドのショップをまわったりしながら探していました。でもいまひとつ「コレ!」という決定打がなくて・・・。そんな風に思っていた矢先、たまたま母がこの「シャネル プルミエール」を譲ってくれたのです。
このプルミエールは、母が30代の頃に父からプレゼントされたもの。実家に出入りしていた宝石商にすすめられたのが購入のきっかけだったようですが、その頃、母にとってシャネルは憧れのブランド。言うまでもなく、時計を見せられた瞬間にひと目惚れしてしまったそうです。母は、若い頃からずっと“シャネルが似合う女性になりたい”と思っていたそうで、この時計を贈られたことで、時計につり合う素敵な女性になろうと、あらためて背筋の伸びる思いがしたと話してくれました。実際に身につけるようになってからは、自分に自信を持たせてくれるアイテムとして活躍してくれたとか。そしていつの日にか、娘たちに譲りたいと考えてくれていたそうです。
3年ほど前に母から譲り受けた時には、私は30代前半。なんとなく自分にはまだエレガント過ぎる気がして、ドレスアップ時など特別なタイミングでしか使っていませんでした。それが最近は、日々のファッションも年齢相応になり、デイリーに身に着けられるように。これを着けている日は、まるで時計のパワーに引き上げられるかのように、立ち居振る舞いもエレガントになる気がするから、不思議です。
CREDIT:
ブラウス/カレンウォーカー
スカート/ミュラー オブ ヨシクボ
バッグ/ロエベ
PROFILE 石橋 里奈さん
ライターとして、ビューティ、ファッション、インタビューなど幅広いジャンルで活躍。趣味は旅行、渋谷系音楽(主に小沢健二)、新種のダイエット。三度の飯より塩顔男子が好き♡いい加減、お嫁に行きたいお年頃。