どちらも絶賛愛用中の2本、ジャガー・ルクルトの「レベルソ スクアドラ クラシック」とショーメの「ダンディ」(メンズです)。こうして並べると、あらためて“大ぶりケース・白フェイス・レザーベルト”の時計が好みだと再確認(笑)。

時計とは、自分をより高みへと引き上げてくれるアイテム。その思いは若い頃から変わっていません。もともと、20代の頃から“早く大人になりたい”と考えていたタイプで、当時の私にとって、上質な時計とジュエリー、そして靴が、大人の女性へと導いてくれる三種の神器。30歳になったら、時計ブランドの本格時計を手に入れるのが目標でした。

そして30歳になり、実際に手に入れたのがジャガー・ルクルトの「レベルソ」。20代前半で存在を知ってから、“大人になったらいつか・・・”と思っていた時計のひとつではありましたが、実は購入の決め手となったのは、その頃フリーのファッションエディターとして活躍されていた憧れの大草直子さんがルクルトの時計をされていたことでした。――この業界に入ったのは25歳の時。エディター歴5年目の30歳はまだまだ半人前。それに安いものではなかったので、買うときには少しばかり勇気がいりましたが(笑)、この時計を身に着けることが、今でも仕事を頑張るためのパワーの源になっているので、本当にあの時思いきってよかったと思っています。

その後、ショーメの「ダンディ」を購入したのは、35歳の頃。ルクルトはステンレススティールがクールな表情だったので、今度は、イエローゴールドのもう少し女性らしい時計が欲しくなって。でも、金無垢の時計は予算的にも現実的ではありませんでしたし、私のブルーベースの肌にはどうもしっくりこない。イエローゴールドは諦めようと思っていた矢先に、このショーメの時計と出合ったのです。“ステンレススティールとピンクゴールドの上品なフェイス×グレーベルト”という絶妙なバランスに、一瞬で心を奪われました。

そしてもうひとつ、子どもが生まれてライフスタイルが変わったことで、復活したのが「G-SHOCK」。しばらく眠っていたのですが、子連れで年に2〜3回ビーチリゾートへ行くようになったことで大活躍の1本に! 時計を着けたまま海やプールに入れるので、とても重宝しています。

時計は、仕事中も休日も必ず身に着けますし、ないと落ち着きません。時計を着けていることで、時間をしっかり守って行動しようと、衿を正してくれるアイテムでもあるかもしれません。

辛口のシンプルスタイルが好きなので、大ぶりのスクエアフェイスがジャストフィット。ハンサム顔ですが、ダイヤモンドが程よいエレガンスを。白ベルトは、濃色の服には効かせ色に、淡色の服にはトーンオントーンとなって、意外と幅広くマッチします。
ステンレススティールとピンクゴールドのコンビは、どんなジュエリーとも好相性。この時計を着けていると、私の肌色には似合わないと思っていたイエローゴールドのジュエリーも無理なく楽しめる気がします。


CREDIT:
(ジャガー・ルクルトのカット)
リング/エルメス
パンツ/ユニクロ
靴/グアム旅行で購入

(ショーメのカット)
リング(中指)/クロエ
リング(小指)/ヴェイド
シャツ/マディソンブルー
パンツ/H&M

PROFILE 高橋香奈子さん

1980生まれ。一般企業で勤務した後、エディターに。女性誌を中心に、編集、ディレクション、ライティングを行う。趣味は小学生の息子との子連れ旅。時差の少ないビーチリゾートがおすすめ。インスタグラムアカウント@takahashi_kanako_

構成・文/村上治子