2018.1.21

「正しい判断」のよりどころ

こんにちは、ミモレの川端です。
読書のほかに、私のもう一つの趣味として観劇があります。1ヶ月に1本か2本、年間で20本くらいのお芝居を観に行くでしょうか。

今年最初の観劇は、紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYAで公演中の「TERROR(テロ)」

弁護士(橋爪功)と検察官(神野三鈴)が対決する法廷劇。原作は、『犯罪』で日本の本屋大賞(翻訳部門)を受賞したドイツの作家・フェルディナント・フォン・シーラッハ。

テロリストにハイジャックされた乗客164人を乗せた旅客機。向かっているのは7万人がサッカー観戦中のスタジアム。

スタジアム墜落の直前に、ミサイルで旅客機を撃ち落とした空軍少佐。彼は、7万人を救った英勇か、164人を殺した殺人鬼か

弁護士(橋爪功)と検察官(神野三鈴)、証人らの陳述が始まります。

ユニークなのは、「有罪」か「無罪」かーー観客の投票によって結末が変わること。

私も陪審員の1人として、双方の言い分を聞いた後、この赤いチケットを投票しました。

どっちにしたでしょうか~??

私は、お芝居を観る前に(予習をしていて)こちらかなと思っていたほうとは逆に投票しました。

「こちらが正しい」と思っていても、いろんな人の証言を聞いたり、飛行機の乗客の遺族の話を聞いたり、憲法や法律、モラルのあり方を改めて説かれたりすると、やっぱりこっちかも、、、と判断が揺れ動きます。

1幕目では確信を持って「無罪」と思っていたのに、2幕目の神野三鈴さんの20分近くに及ぶ長ゼリフを聞いたら、やっぱり「有罪」だわ、と思ったり。

判決は、私が投票したほうとは逆でした。

サイトに今までの公演の投票結果が出ているのですが、海外では圧倒的に「無罪」優勢、日本公演ではほぼ「有罪」判決なんだそう。皆さんは、今パッとどっちかなと思いましたか?

全く話が飛びますがーー昨日からずっとテレビでもネットでも小室哲哉さん引退のニュースが流れています。

「病気の妻を献身的にみているふりして不倫してたなんてヒドイ!」
という論調から一転、小室さんの会見後、
「それはそれは大変だもの、許してあげようよ」
というムードに。文春には抗議が殺到しているとか。

正義ってなんだろう。モラルとか人の尊厳って、絶対的なものなのかな。人が人を裁くって、どういう根拠があれば公正なんだろう、、、そんなことをすごく考えちゃいました。

ありきたりな言い方になってしまうけれど、一部分の情報でワッと感情的に「それは絶対ダメだ!」と決めつけて、批判したり、断罪するのはとても危険なことだと思いました。どんなに情報収集をしたとしても、それはやっぱり事実の「一部」でしかないのです

「TERROR」は、これから名古屋や福岡、広島でも公演があります。まだチケットのある日もあるようなのでぜひ! 
これから私も観覧予定のお芝居を挙げておきますね。

●「近松心中物語」
宮沢りえ×堤真一。蜷川幸雄演出舞台の不朽の名作をいのうえひでのりさんが演出! 蜷川版との違いに注目です。
https://www.chikamatsu-stage.com

●「黒蜥蜴」
大草編集長も観に行っていましたね。中谷美紀さん主演。三島由紀夫の戯曲をデヴィット・ルヴォーが演出。
http://www.umegei.com/kurotokage/

●「アンチゴーヌ」
蒼井優×生瀬勝久。古代ギリシャを舞台に、王に立ち向かい、たった1人で世界と戦った女性を蒼井優ちゃんが演じます。
http://www.parco-play.com/web/play/antigone/

●「百年の秘密」
劇団ナイロン100℃の25周年記念、名作の再演。2人の女性の対立を軸に、ある一族の栄枯盛衰を描くクロニクル。
http://www.cubeinc.co.jp/stage/info/nylon38th.html

ONWARD presents 劇団☆新感線『修羅天魔~髑髏城の七人 Season極』 Produced by TBS
「髑髏城の七人」シリーズ。360度の回転する円形舞台を使って、同じ演目を花・鳥・風・月とキャストを変えて上演。その集大成の公演です。
http://www.tbs.co.jp/stagearound/shuratenma/

「花」と「風」は観ました!

お芝居の話はまたときどき! お芝居って感想を書いても、もうチケットが取れないことが多くて、あまりブログに書いてなかったのですが、、、演劇好きの方もきっといらっしゃると思って。どこか劇場でお会いするかもしれませんね。

ではではまた~。