フューシャピンクのフェミニンなドレスも、「レベルソ」を合わせることで凛とした表情に。ケースのカラーに合わせて、リングもホワイトゴールドをチョイス。どこかクールな華やかさを目指しました。

20代の頃から、30歳になるタイミングで時計を買おうと考えていました。ところが、いざその年齢を迎え、憧れていた時計を試着してみたところ、なぜかしっくりとこない・・・。30歳記念は別のものにしようと思っていたところ、パリを訪れ、偶然、ジャガー・ルクルトの「レベルソ」に遭遇。小さ過ぎず大き過ぎず本当にバランスよく手首にフィットしてくれたことや、文字盤がシルバーでマニッシュな雰囲気を醸し出しているところが、とても気に入り、気づけば即決していました。

「レベルソ」は、ファッションアイテムとして満足しているのはもちろん、これを着けて店頭に立っていると、お客様からお褒めの言葉をいただき、そこから楽しい会話が広がっていくことも。ある時は、この文字盤が2015年に生産中止になったということを伺い、ますます大切にしていきたいと思いました。

今振り返れば、30歳にしては渋いセレクトだったかもしれませんが(笑)、やっと年齢が追いついてきた気がします。何年経ってもまったく飽きることがなく、愛着は深まるばかり。そして、この時計を着けるたびに、30歳の頃の自分が思い出される気がします。新しい時計を手に入れるなら、今度は40歳になったタイミングで。10年分アップデートされた自分に合わせて、次はもう少しフェミニンなディテールのものを選んでみるかもしれません。

CREDIT:
ワンピース/ハイアリン
薬指のリング/ブシュロン
人差し指のリング/サイモン アルカンタラ

 

PROFILE 中野洋子さん

ストラスブルゴの販売員を経て、同ブランドのEC企画を担当。プライベートでは一児の母で、家族でピクニックに行くことが週末の楽しみ。お弁当のレパートリーを増やすために日々思案中。

構成・文/村上治子