15世紀に貴族の邸宅として建築され、修道院を経てホテルとして改修された、スペイン・ マドリード郊外の「パラドール・デ・チンチョン」。
パティオを取り囲む回廊。歴史ある風格に、足を踏み入れた瞬間からアガります! あえてここを拠点としてマドリード観光をしても。

ホテルが大好きという方は多いのではないでしょうか。私もそのひとりです! 母娘旅でもホテル選びには最大限の情熱を注いでいます。ホテルを探すときは自分なりの「ものさし」を決めているととっても便利です。私は下記の5つですが、この中から全部とは言わなくても、なるべく多く当てはまるホテルを探していきます。

・立地が良く、食事や散歩にも良い場所
・窓からの眺めが魅力的。川や湖(水)が見えればなお良し
・ベッドが2つある、ほどよい広さの部屋
・歴史のある重厚な建物とセンスの良いインテリア
・(そしてもちろん)リーズナブルな料金

これが全部当てはまるホテルなんてない、あったとしてもすごく高いはず―――確かにロンドンやパリなどの大都会だとその通りなのですが、ヨーロッパの地方都市や町や村だとこれらの条件に当てはまるホテルが結構あります。それが、私たちが田舎に向かう大きな理由の一つです。

元女子修道院というこちらは、中のインテリアも素敵。中世の面影をそこここに残すパラドールは、スペインならでは。
中央に見える古い建物がホテル。国から歴史的資産に認定された小さな街の中にあります。街の外は一面のオリーブ畑。

ホテルの部屋に一歩踏み入れた瞬間、「わあ素敵!」となる気持ちの高ぶりが旅のスタートには何よりも大切だと思っています。そして、その部屋は旅行中に羽を休める、大事な我が家となる場所。ですから、部屋の間取りや周りの環境等まで真剣に調べ上げていきます。もともと“調べ好き”なこともあり、もう調べすぎて、私にとっては旅行自体がその答え合わせのように感じることもありますが(笑)、母娘旅はサプライズなし、冒険なし、の予定調和でちょうどいいと思っています。

そして、私の母は思ったことをそのまま口にする、よく言えば天真爛漫タイプ。なので、ホテルに関しても「あら、狭いわね」「ちょっと暗くない?」などと何の気なしの否定から入ることが多々あります。つい私も応戦してしまうので、ホテルの第一印象が悪いと旅の始まりから口げんかに発展しかねません。そんな母の性格もあって(苦笑)、ホテル選びにはこだわっています。

来週はその検索の仕方とより良い部屋の予約術をお伝えいたします! 

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太田篤子/おおたあつこ

大学卒業後、大手百貨店で美術オークションの仕事に就く。24歳でレーサーの太田哲也氏と結婚して退職。夫がレース中の事故で重傷を負い、3年間看病にあたる。その後、夫の立ち上げたモーターブランドの会社でともに働くことに。2人の子どもが手を離れ、母を連れて旅行に行くうち、年配の親を連れての海外旅のノウハウを得る。特にヨーロッパのクルマ旅が得意。