20

50代からのおしゃれ学。シルバー小物・サングラス・黒小物。エターナルなアイテム3選

5

自分の定番スタイルは決まってきているし、体型が変わって着る服は似たデザインばかり…という人も多いはず。年齢にこだわらず、自由にファッションを楽しむコツは何なのでしょう? 服飾ディレクターの岡本敬子さんのファッションには、自由におしゃれを楽しむコツが散りばめられています。今回は、岡本さんの”時を経ても色褪せない愛用品”を著書『好きな服を自由に着る』の中からご紹介します。

 

時がたっても色褪せないクローゼットの愛用品

1.20年愛し続けているエターナルアイテム

コート/universal utility スカーフ/HERMES バッグ/CHANEL ブーツ/TOD'S 

20年以上愛用しているというuniversal utilityのコートの下にゴールドが効いたベストをレイヤード。「秋冬の光には黄色というより少し落ち着いたからし色くらいがちょうどいい」という黒とオレンジ、からし色でまとめた着こなし。

こちらの4つは、20年以上飽きることなく使い続けている愛用品たち。そこまで使い続けるのはちょっと珍しいかもしれません。並べてみると老舗ブランドばかりですが、素材やデザイン、作りがしっかりしているんだと思います。ただ、着こなし方は変わりましたね。ツインニットで王道コンサバティブにつけていたエルメスのスカーフは、今は頭に巻いたり。まとい方で今の気分に合わせています。

2.シルバー&ターコイズはお守り代わりに

写真左上から時計回りに、左上・シルバーのネックレス/鎌倉で購入したアフリカンビーズ。中央上&右上・ターコイズレックレス、ターコイズブレスレット/鎌倉の井上宝飾店で購入。右上・シルバーバングル/タイのチェンマイで購入。右中央・シルバーバングル/ティファニーで購入。右下・シルバーバングル3つ/タイのチェンマイで購入。中央下・ターコイズペンダントトップとチョーカー/鎌倉の井上宝飾店 左下・シルバーの筒状リング/金工作家長谷川まみさんのリング 左下・シルバーボールリング、ターコイズリング2種/鎌倉の井上宝飾店で購入。

ジュエリーは直感が大切だと思っていて、身体にも気持ちにもピタッとフィットするものを自然と選んでいます。鎌倉の井上宝飾店で購入したものや、毎年訪れているタイのチェンマイで購入したもの…コレクションも増えてきたのですが、毎日つける定番はだいたい決まっていますね。時々磨いたりするのも楽しい時間。その日の気分で重ね付けして楽しんでいます。
 

3.サングラス愛&メガネ愛

左上から時計回りに、左上・LARKE、右上・3.1Philip Lim、右下・LUNETTES KOLLEKTION、左下・NATIVE SONSのサングラス。

メガネの印象が強い岡本さんですが「実はだてメガネ」とのこと。今ではメガネをかけないと物足りなく感じるとか。

昔からずっと愛しているサングラス。どんな形も好きですが、かけた時に眉毛が見えないバランスが最も美しい気がします。外苑前にあるアイウエアショップのblincさんに相談しながら微調整して、長く愛用しています。メガネは、いまや私のトレードマークになっているくらい、ほぼ毎日かけています。メガネはジュエリーを選ぶタイミングと同じで、全身のバランスを見ながら最後に足します。定番ブランドは決めず、形さえ気に入ればOK。普通よりも変わった形に惹かれます。


いかがでしたでしょうか?今回ご紹介したクローゼットの愛用品は、時を経ても変わらず岡本さんのスタイリングにすっと馴染むアイテムばかり。そんなアイテムがちゃんとあるということが、自分のスタイルがあるということなのかもしれません。今回のアイテムを含め、岡本敬子さんの愛用品は著書『好きな服を自由に着る』に掲載されています。こちらもどうぞご覧ください。

岡本 敬子

アタッシュ・ド・プレス、「KO」ディレクター。文化服装学院スタイリスト科卒業後、スタイリストオフィスに入社。その後、大手アパレル会社のPR部門にて国内外のブランドのPRを担当。独立し、アタッシュ・ド・プレスとして複数のブランドを担当しながら、2010年に自身のブランド「KO」を立ち上げている。現在はnanadecorにて「KO」ラインを、千駄ヶ谷のショップ「Pili」のディレクションも手がける。instagram:@kamisan_sun

 

『好きな服を自由に着る』

岡本敬子 著 光文社 1500円(税別)


流行りのものを追うだけが、お洒落じゃない。着心地が良くて自分が本当に愛せるものを、いつでも気持ちよく身にまとう。そんな大人は、いつだって楽しそうで、かっこいい。ファッション業界にもファンを多数持ち、あこがれの的であるアタッシェ・ドゥ・プレス 岡本敬子さんによる、初のスタイルブックがついに完成しました。天気や日差しによって着るものを決める。色や柄は大胆に使う。小物をピリリと利かせる。動きやすく快適、だけど上品。めくるめく敬子流コーディネートをたっぷり詰め込んで、ページをめくるたび、ファッションがもっと好きになる1冊です。

撮影/馬場わかな
文/ミモレ編集部

前回記事「50代からのおしゃれ学。名脇役「メガネ」の新入り2選。」はこちら>>

岡本さんのインタビューはコチラ>>