カリスマ美容家の神崎恵さん、人気お笑い芸人のEXIT・りんたろー。さんなど、多くの女優やモデル、芸人が「効果がすごい!」と絶賛するエクササイズ、「ほぐピラ」をご存知でしょうか? 「ほぐピラ」とは、ほぐす+ピラティスを融合させたオリジナルのエクササイズメソッドで、パーソナルトレーナーの星野由香さんが考案したもの。著書『ほぐピラWORKOUT 「ほぐす」+「ピラティス」がいちばん痩せる!』には、パーツ単体をむやみに鍛えるのではなく、全身につながる筋膜にアプローチする最新メソッドが満載です。
しかもこの「ほぐピラ」、これまでのエクササイズでは改善が不可能と思われてきた、年齢が出やすい“あのパーツ”にも効果てきめんなのだとか! インタビュー2回目となる今回は、40代からの大人の「ほぐピラ」について、星野先生にお聞きします。

著者プロフィール
星野由香さん:
パーソナルトレーナー。東海大学体育学部卒。学生時代より、人間が健康で美しくいるための人体構造に興味を持ち、西洋医学、東洋医学の両面から体の仕組みを探求。その理論とパーソナルトレーナーとしての実践経験をもとに、「ほぐし」と「ピラティス」を融合した独自のメソッド「ほぐピラ」を考案。多くのモデル、女優など著名人のボディを要望通りに変える、今、最も予約のとれないカリスマトレーナーとしてメディアに引っ張りだこ。
【Instagram】yuka.hoshino222
【Twitter】@Heartily0301

 

手の甲は“手羽中”の運動で若見えが叶う!


今までは、手の甲、首、膝といったパーツは“年齢が出て当然”とされてきました。そのため、エクササイズによって改善しようとするメソッドもあまりなかったのですが、「ほぐピラ」をはじめ、最新の知識を元にしたメソッドでは、手の甲、首、膝といったパーツも“若見え改善できるもの”に変化しつつあります。

たとえば、年齢が出やすいとされる“手の甲”。手という部位には指先・手のひら・手首があります。私の場合、生徒さんには手羽先(指先)・手羽中(手のひら)・手羽元(手首)と表現しているのですが、手羽元は握る、手羽中はつまむ、手羽先は神経が通っているだけと、それぞれが担う役割が異なります。手の甲に年齢が出ないようにするためには、どこを鍛えるべきなのか。その答えは、手羽中です。つまむという運動(書籍ではP47に掲載)を繰り返すことで、手のひらに筋肉がつき、手の甲もふっくらしてくるのです。


在宅ワークに! 腕の疲れや肩こりがラクになる「前腕ほぐし」


スマホやパソコンなどで指を酷使すると、前腕が張って太くなります。腕の疲労を取ると指の動きがよくなり、指からつながる首への負担が減って、仕事の効率がアップ。

1. ボールを転がして前腕の裏表をほぐす

手のひらを下に向けて手首にボールをあて、ひじまでボールを転がす。次に手の甲にボールをあて、ひじまでボールを転がす。気持ちよく感じるまで、前腕の裏表をほぐす。

2. 手首の内側にボールをあててぐるぐる回す

手首の内側にボールをあて、手を軽く握り、ゆっくりと大きく手首を回す。気持ちいい回数で反対回しも行う。

3. ひじの内側にボールをあてて前腕を動かす

ひじの内側にボールを押しあて、ひじを支点にして前腕を内側、外側にスライドする。気持ちいい場所にボールをあて、好きな回数動かす。


大人の二の腕には“胸郭”の改善が効く!?


年齢を重ねると効果が出づらいとされる二の腕も、背骨と腕の関係性を考えることが大切です。二の腕が太いとお悩みの方は、前傾姿勢になっていることが多いのですが、同時に胸郭(きょうかく)が開いてることがほとんど。胸郭が開いてしまうと、背骨の正しいS字のカーブが潰れてしまうので、血の巡りも悪くなり、腰や背中に痛みが出てきます。そうすると、肩甲骨の動きと、腕の骨の連動がうまくいかずに、二の腕やブラのはみ肉と言われる部分の筋肉も活性化されません。

このままの状態で二の腕のエクササイズをしても、菱形筋(りょうけいきん)や僧帽筋(そうぼうきん)が鍛えられてしまって、肩は少し上がったままで華奢な肩とはほど遠く、いつまでたっても二の腕は細くなりません。二の腕を細くするには、まず胸郭の開きを改善するために、腹筋をしっかり鍛え直す必要があるのです。こういったことを「知っている」だけでも、体への意識は驚くほど変わってきます。

40代以上はしっかり休むことも“オン”のひとつ


40代の女性は、仕事に家庭にと毎日忙しく動き続けている方が多いですよね。でも、プレ更年期など、どうしても体調に変化が出やすい世代でもあります。なかなか自分のスイッチをオフにできないという方は、ちゃんと休むということはオフではなく、オンのひとつだと考えるようにしてみてください。
エイジングケアには、第一に良質な睡眠をとることです。細胞を回復させるためのエネルギーは、加齢と共に減少していきます。日中に消費したエネルギーを充電できるのは寝ているときだけ。睡眠不足は、デバイスの充電が20%しかないのに、無理やり動かしているようなものなのです。そんな状態は、体というバッテリーにとっていいことであるはずがありません。

40代の女性たちは、体を“労わる”ことはできていても“慈しむ”ことができている方は多くない印象を受けます。これまでめいっぱい頑張ってきた世代ですから、ぜひ体を慈しんで、愛してあげてください。年齢による衰えが出てきた体かもしれません。でも、人生100年と言われる今、40代は第3フェーズがまだ始まったばかりです。今からでは遅いということは絶対にありません。

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完璧を求めず、脳を信じよう


「ほぐピラ」は、普段運動をしない、年齢によって体を動かすことが億劫になってきたという方にこそおすすめです。マットに寝転がったり、仰向けで行うエクササイズが多いですし、「ほぐピラ」で何より大切なのは“体を動かしてみる”ことですから、完璧を目指す必要はまったくありません。

脳というものはよくできていて、体を少し動かしただけでも、神経を通じてたくさんの情報をキャッチしてくれます。「この体は少し血流が悪いところがあるな」「少し痛みが出ているところがあるらしい」といったことを脳が察知すると、脳が勝手に対処法を考えてくれるのです。その機能には、新しい環境や習慣を身につけることにより、体の変化に対して体を適応させようとする恒常性という働き、ホメオスタシスと呼ばれる能力が備わっています。また、変化に対しても対応するアロスタシスという機能もあることが分かっています。
良くも悪くも流れに乗る能力があると考えて、いい方向の波に乗れるように切り替えたら、流れに乗っていけます。

日常に取り入れやすい「ほぐピラ」を使って、ぜひ今日からはじめてみてください。


次回は、ネット上でも話題を呼んだ、EXIT・りんたろー。さんが痩せた秘密についてお聞きします!

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出版記念オンラインイベント開催決定!

 
1月22日発売『ほぐピラWORKOUT 「ほぐす」+「ピラティス」がいちばん痩せる!』刊行記念オンラインレッスンを開催いたします。

【開催日時】2021年2月10日(水)20:30~21:30頃
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【お申込締切】2月7日 23:59



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『ほぐピラWORKOUT 「ほぐす」+「ピラティス」がいちばん痩せる!』
著者:星野由香 講談社 1400円(税別)

筋膜・筋肉を正しく使えば、痩せるだけでなく不調も改善! お悩みの箇所だけでなく、全身のつながりを改善することで、生活の質そのものまで上向きにしてくれる著者考案のエクササイズは、40代からのエイジングケアにもぴったりです。トレーニング効率をアップするローラーは、おうちでも手作り可! 予約がとれない人気トレーナーによる、フィットネスの新時代を代表する一冊です。


写真/岩谷優一、伊藤泰寛
ヘアメイク/AYA(LA DONNA)、イワタユイナ
スタイリング/滝沢真奈
モデル/宮城 舞
取材・文/金澤英恵
構成/山崎 恵

第1回「りんたろー。と美容家・モデルも大絶賛するトレーニング法「ほぐピラ」とは?」はこちら>>

第3回、「りんたろー。も痩せた! 大人気トレーナーが教える食事制限では痩せない理由」は1月30日公開予定です。