16歳のときに、キャンプしている友人とディナーをするために父親のクレジットカードでヘリコプターをチャーターしようとしたことがバレて、外出禁止のお仕置きを喰らってしまったロミー・マーズ。映画監督ソフィア・コッポラと、バンド「フェニックス」のフロントマン、トーマス・マーズの娘である彼女は、両親からSNSのアカウント開設禁止を言い渡されていたにも関わらず、外出禁止になったことをネタにしてTikTokに動画を投稿、一躍バイラルヒットに。
そんな彼女が、あれから1年経った現地時間5月22日に2つのシングル曲、「Stuck Up」と「From a Distance」をリリースし、音楽のキャリアをスタートさせました。
ロミーが書いて、台湾出身のシンガーソングライター・クラウドがプロデュースしたふたつの曲のデビューを、母親のソフィアがインスタグラムアカウントで祝福。
「ロミーの初めての2曲の歌が今日リリースされたことを、とても誇りに思います!」というメッセージとともに、プロデューサーのクラウドに感謝を述べて彼女のアカウントを紹介しています。
母の日には、「私をママにしてくれてありがとう」というコメントを添えて、ロミーが赤ちゃんのときの親子ツーショットを投稿していたソフィア。こんな小さかった娘が、17歳にまで成長して音楽でキャリアを積み始めたこと、きっとすごく嬉しいだろうな。
早速曲を聞いてみたのですが、親の七光りかと思いきや、ポップな中にティーンエイジャーらしい気怠さもあって、なかなかいい曲。10代の不安を綴った歌詞も、共感を呼びそう。というか、メロディがおしゃれなのがさすが! やはり才能は遺伝するのか、はたまたアートの英才教育の賜物か。と思って家系を調べてみたら、一族のほぼ全員が、エンタメ業界に従事する芸術的才能の持ち主でした。
まずソフィアの父でロミーのおじいちゃんである巨匠・フランシス・フォード・コッポラを筆頭に、その妹で、映画『ロッキー』でエイドリアンを、『ゴッドファーザー』でコニー・コルレオーネを演じた女優のタリア・シャイア。タリアの息子たち、ジェイソン・シュワルツマンは俳優で、ロバート・シュワルツマンはミュージシャン、マシュー・シャイアは脚本家。
コッポラ監督の甥でソフィアにとっては従兄弟にあたるニコラス・ケイジは言わずもがな。ソフィアの兄弟も全員映画業界で、そのまた子どもたちも映画制作会社経営だったりプロデューサーだったりと、基本的に全員が見事なまでにハリウッド関係者。そもそも親の七光りがモノを言う業界ではあるので家族に同業者が多いのはよくあることだけれど、その中でも群を抜いているのでは。
ロミーはTikTokで「私の両親は、私がネポティズム(縁故主義)の子どもになることを望んでいないからSNSも禁止されているの」と語っていたけれど、こうやってデビューしたということは、ソフィアも娘の実力を認めているということかしら。ちなみにインスタではロミーのアカウントはみつからないので、未成年の彼女はSNSの使用はいまだに禁止されている模様です。
現在開催中のカンヌ国際映画祭では、1億2千万ドル(約186億円)の私財を注ぎ込んで制作した映画『メガロポリス』をお披露目したコッポラ監督と一緒に、ロミーがレッドカーペットデビューを果たしたというニュースも。
お仕置き中にウォッカ入りパスタを作ってTikTokで世界に発信するくらい肝が据わっている、コッポラ家のロミー。カンヌという大舞台での初デビューでもおじいちゃんを従えて、このドヤ顔!
すでに大物臭がプンプンするのであります。
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