前回紹介した、秋田県仙北市にある赤倉栗園。当主、赤倉一善さんと電話やメールで何度かやり取りをするうち、「栗の収穫は10月中旬が最盛期。よかったら、遊びがてら栗拾いに来ませんか?」と素敵なお誘いを受けました。パンフレットには、赤倉栗園では無農薬栽培、薬品を使った燻蒸(くんじょう)も行わず、安全でおいしい栗にこだわっていますと書いてあります。しかも、大きいことで有名な“西明寺栗”のなかでも、プレミアムでスペシャルな3L~4Lの巨大栗も収穫できるのだそう。

生まれて初めてだけど、

もうかなりけっこうな大人だけど、

一生に一度でいいから栗拾いをしてみたい。

10月某日、羽田から秋田空港へ飛び、現地ではレンタカーを借りて走り回るアクティブ旅を計画しました。やっと初心者マークをはずした私。ドキドキのレンタカー。マイカー以外の運転は1年ぶりなので、ETCカードを入れる場所がわからず、レンタカー屋に引き返す始末。ウィンカーとワイパーを何度も間違えながらも、20分ほどで“マークX”にも慣れて、風景を楽しむ余裕が出てきましたよ~。

秋田空港のなまはげ像。秋田は、あちらこちらになまはげがいて、気が抜けません。
つかの間の愛車「マークX」。加速がスムーズで馬力もあって、さらに燃費もいい。いい車でした。シートもフカフカだったの。いいなぁ。


秋田は田んぼがとってもキレイ。

そして、道は整備されており、

渋滞も無縁なので非常に走りやすい。

助かりました。救われました。

秋田空港から、まずは日本海側を目指します。あいにくの天気でしたが、2時間ほど走って到着した男鹿半島の最北端にある入道崎は、行ったことはないけれど、イギリスのドーバー海峡っぽい感じ。北緯40度のモニュメントがあるのですが、ニューヨークや北京と同じ緯度なのですね。荒々しくて、きりりとして、かっこいい風景でした。

入道崎に立つ黒白の灯台。「日本の灯台50選」に選ばれていて、有名みたいです。


さて、ランチタイムは予約しておいた美野幸へ。天然真鯛の石焼定食とえびす丼(鯛のづけ丼ぶり)の2品しかない潔い店です(正月以降は、ハタハタ寿司も食べられるみたい)。海が荒れ続けて、真鯛がとれなかったため、この日は予約人数分の料理で精一杯。次々とお客さんが来店するのですが、みなさん断られていて残念そう。自然の厳しさ、天然物の貴重さを感じた瞬間です。女将さんが、店前まで出て写真を撮ってくれたり、とにかく秋田の人は、おしゃべりじゃないけれど、心の芯があったかいんだなぁと思いつつ、今回の宿へ向かいます。

秋田県男鹿の郷土料理、石焼鍋。かんかんに焼いた石が木桶に入っています。真鯛とわかめに山椒が効いていて、ダシをご飯にかけてお茶漬けにするのもおいしかった。2500円です。

(今回の旅の宿「農家民宿 蓭(いおり)」の詳細は、10月28日UP予定です!)