安野モヨコさんの着物制作ユニット「百葉堂」が新宿伊勢丹でポップアップ開催！

ミモレ世代には説明不要のマンガ家、安野モヨコさんが着物制作ユニット「百葉堂」をたちあげ、オリジナルの着物や小物を発表されています。
安野さんといえば、江戸・吉原を舞台にした名作マンガ『さくらん』など、着物が素敵に(リアルに)描かれているマンガを発表されていますし、またご自身も大の着物好き。

コーディネートでは、オリジナルとアンティーク着物のミックスなども提案されていて、これがまた婦人には嬉しい着こなしとなっています。

アンティーク着物はかわいいと思っても、なかなか全身フルコーディネートはハードルが高いと思っている方、実家のタンスに素敵な帯が眠っているという方などはとても参考になりそうです！

象牙色の小紋に、アンティークの椿柄の帯を合わせて珊瑚の帯どめを

たとえばこちら。
百葉堂の着物と半襟をアンティークの帯や小物とコーディネート。着物はポリエステルなので、洗えます。改まった席ではなく、普段のおしゃれにどしどし着てほしいという思いから、おうちで洗える素材を選択しているのだそう。その分お値段も手ごろです。刺繍の半襟は襟あわせだけでなく、衣紋の内側にワンポイント入っているのもおしゃれ。　

ちなみにこの半襟や帯揚げ、そして着物などの図案は、安野さんが和紙に手書きしたものを転写して制作しているのだそう。クラシックで繊細な模様は、なかなか他ではみかけないデザインです。

ブルー×ブラウンで繊細な図柄をきりりと着こなす

スッキリした色無地に合わせたのは、松ぼっくりモチーフの図案の刺繡がほどこされた名古屋帯。松ぼっくりがほっこりせずに、華奢で繊細な模様となっているのが美しいですね。こんな風に手持ちのアイテムとコーディネートがしやすいのも特徴だと思います。

新作帯から菊と吹き寄せをご紹介！

こちらは新作の帯のお太鼓部分の画稿です。
「吹き寄せ」とは秋の落ち葉が風で吹き寄せられている様子を表現した和のモチーフ。地色もこっくりとした臙脂系で、素敵な帯になりそうです。

菊の柄の帯はミルクティー色の地に大輪の菊が同系色で配されていて、モチーフ自体は伝統的な柄なのに、配色のおしゃれ感が今っぽいのがいいですね。

吹き寄せの帯の裏側には一凛の菊、菊の帯の裏側には舞い散る銀杏の絵を入れて、リバーシブルで使えるようにする予定なのだとか。どんな仕上がりになったのかはぜひポップアップストアで確かめてくださいね。

大人っぽい黒の着物を半幅帯でカジュアルダウン

9月とはいえまだまだ暑い時季。すぐに着られそうなアイテムも展開予定。反物の色・柄はいくつかバリエーションあり、どれも帯がのりやすい、オトナな配色ぞろいです。レトロな柄がシャンタン地に刺繍された半幅帯は裏が紺色で、色を効かせた帯結びをすれば、雰囲気ががらりとかわりそう。

これまで、オンラインショップのみでの販売だったのですが、このたび伊勢丹新宿でのポップアップが決定！　着物はやっぱり顔映りを見たいから、実物を手に取ったり試着したりできるのは嬉しいですね。期間は9月15日からです。
ポップアップでは秋冬の新作も展開予定。また、オリジナルのイラストグッズの取り扱いもあるそうです。

問い合わせ／伊勢丹新宿店　大代表
tel. 03-3352-1111

安野モヨコ
漫画家。『働きマン』『さくらん』『ハッピー・マニア』などの作品がある。
江戸吉原を描いた『さくらん』の原画はアメリカ、ホノルル美術館に所蔵されている。
現在、「I’m home.」で『ふしん道楽』、「FEEL YOUNG」で『後ハッピーマニア』を連載中。
和・着物をテーマに、ジブリの機関誌「熱風」で2020年5月から1年間表紙を担当。
2020年10月より安野モヨコの着物「百葉堂（ひゃくようどう）」をスタートし、オンラインショップではオリジナルデザインの着物や帯、和装小物を販売中。

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コーディネート写真の中の百葉堂のアイテム以外のものは安野さんの私物です。