移動中の車でFMを聞いていたら、テーマが「大人の冬恋」でした。冬の恋。ああ、なるほどなぁと変に共感(笑)

夏の恋は情熱的。それに比べて冬の恋はしっとり落ち着いていて、大好きな人と二人もうすぐ来る春に備えて準備をしているような、そんなイメージです。でも私たちくらいの年齢になると恋なんて遥か彼方に消え去ってしまったもので、恋に愛になんて言っちゃうほうが恥ずかしくて…。

春告鳥は鶯の別名です。梅に鶯という諺がありますが、二つのものがちょうど調和する様をいうたとえです。春を待っていた鶯が、咲き始めた梅の枝に止まる…日本の古典では男女の仲をあらわす比喩にも使われます。

実家にあった梅に鶯柄の骨董のお皿です。

めぐる日の 春に近いとて老木の梅も若やぎて候 しおらしや 香りゆかしと待ちわびかねて 笹鳴きかける鶯の来ては朝寝を起こしけり さりとは気短な いま帯しめてゆくわいな ほうほけきょうとい人さんじゃ

この小唄の主人公は女性。若いボーイフレンドができて、はらはら、でもちょっと浮き足立っている様子が唄われています。早く早くって本当に急かさないで、いまお化粧して着替えるから!もう♡みたいな恥じらった感じが可愛らしいmi-mollet世代の女性の姿に重なって、時代は移ろっても人の営みは変わらないのね…などとしみじみ思います(笑)

花より団子、鶯といえば私がこの時期に選ぶ鶯餅!和菓子の朝生(餅菓子)の一つです。お餅の両端をつまんで鶯に見立て、緑に着色したきな粉をまぶしたもので本当に愛らしい姿形です♡

青海苔をまとった鶴屋吉信さんの鶯餅を白梅のお皿で。

お茶席でも供されることがありますが、きな粉だと畳に粉が舞う…ということでこちらの鶯ちゃんは青海苔の衣をまとっています。口に含むと磯の香りが広がり餡も馴染んで、意外やとても美味しいのです!鶯餅は春先のお菓子なので、ちょうど今の時期にお店に並んでいます。梅のかたちのお干菓子を添えて風流にしつらえるのも素敵です。

うぐいす色のきな粉が可愛い、上野うさぎやさんの鶯餅。美味しいです♡

恋のお話だったのに、結局お菓子の話になってしまいました(笑)でもでも、美味しいものを好きな人と一緒にいただくこと。これが大人の幸せの基本だと、私は思うのです。