モデルとして、テレビ出演やラジオパーソナリティとしても活躍中の浜島直子さん、愛称“はまじ”。彼女がファッション、ビューティ、ライフスタイル、さまざまなジャンルで新しい自分を発見していく連載です。

先月に46歳になったモデルはまじ。50代も少しずつ見えてきて、あと2年でモデルとしても30周年を迎えます。今回は30代の終わりから、はまじが始めた「書く」ことについて。2020年に上梓した初の随筆集『蝶の粉』に続く2冊目に向けて準備中だといいます。
 

 

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20~30代だったら「本を書く」ことはできなかった

 

もし「書いてみませんか」という提案をいただいたのが20代や30代だったら、きっとお断りしていたと思います。それまで日記も書いたことがないくらい面倒くさがりの筆不精だということと、ラジオやテレビなどで「話す」ことが、口数の多い私に向いている仕事だと思っていたので。それにめちゃくちゃせっかちなのでコツコツと書き進めるという作業が想像もできなくて。なので「やらない」のではなく、「やれない」という感じでした。

最初に書いたのは、30代の終わりに依頼されて始めた雑誌でのエッセイ連載。それを大幅に加筆して2020年に出した『蝶の粉』になりました。その時も決して書くことが得意だと思っていたわけではなく、苦手意識もかなりあったんです。それは今でも続いていて「なんでこんなにできないんだ〜」と呆然とすることも。でも、ひとつ書き終わるたびになんとなく面白くなってきて。自分の中の何かが言語化されると景色が鮮やかになるというか、どんな風に物事と距離を取ってどんな風にしまっておくか、自分で決めることが「書く」ということなのかな、と。『蝶の粉』を書き終わった後は、今まで使っていなかった“筋肉”を使ったから全身筋肉痛でした(笑)。

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そして今、ニ作目を書いているところ。1ヵ月に一篇書くことを自分に課して、子供が学校に行ってる時間に自宅や近所のカフェで、パソコンとしっかりと向き合う時間を作って書いています。進まないとついついYouTubeで明菜ちゃんを見たり、欲しいものがないかオンラインストアをパトロールしたり(笑)。それでもこの一年くらい書き続けています。うまくいけば、来年の春くらいかな。またひと休みしたら、次に取りかかりたい。そう思っています。1冊目を出した直後は、もう書きたくない! とは思わなかったけれど、また書くかどうかも自分ではわかわらなかったから、少しずつ少しずつではあるけれど、「書く」ことを自分に引き寄せることができるようになったのかもしれません。モデルもずっと続けていきたいし、書くこともずっと自分の仕事にしたい。

そう思えるのは、年齢を重ねて変なプライドがなくなったことも理由のひとつです。若い頃だったら、自分の失敗談やカッコ悪い部分を面白く書こうなんて思いもしなかったけれど、今は私のこんな話で楽しんでくれたり、ホッとしてくれる人がいるなら……そんな心境です。

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