家族とはいえ、それぞれの年齢・ライフステージによっていろんな時期があります。成長期の子どもはなおさらでしょう。常に100%分かりあって、仲良しこよしでいられるなんて奇跡的なこと。むしろ、「家族なんだから分かり合わねば」と強く思いすぎると、誰かにしわ寄せが来てしまうかもしれません。

息子さんの自由を尊重したくて、同時にお義母さんも刺激したくない。そしてサトコさん自身が板挟みで息苦しい思いをするのも本音では嫌でしょう。これを一気に解決する魔法はありません。ちょっと「冷却期間」を置いて、少し義実家と距離を置いてもばちは当たらないのではないでしょうか。

息子さんもだんだん大人に…

 

家族の集まり・イベントも、もし息子さんが「僕はパス」というなら深追いしない。お義母さんがチクチク小言を言ってきたとしても、「私はもう息子の自由を尊重しています」とさらっとスルーする。そんな風に対応するのは難しいでしょうか?

「自分の子どもは、何歳になっても子ども」なんて言いますね。親の深い愛情を感じますが、接し方を間違えると、子どもが「大人になっていくプロセス」を邪魔してしまいかねません。家族の和を保つことを重視しすぎて、せっかくのびのびと個性を羽ばたかせようとしている息子さんの成長に、水を差したくはないですよね。

サトコさん自身、おしゃれを楽しむ息子さんを見るのが楽しいご様子。サトコさんは息子さんのことを「チャラチャラしてる」なんて思っていないのに、「お義母さんがそう言うから……」と義務感で注意するのは辛くないでしょうか。何より、誰かの言葉を代弁して注意しても、相手には響かないと思います。


あらゆる人間関係に共通することですが、人にはいろんな時期があります。近くにいた方がいいときもあれば、少し遠くにいた方がいい関係でいられるときもある。息子さん自身が違う価値観をもつ相手に対して「自分はこういう人間です」と説明できるようになるまで、お母さんはゆっくり見守っていてもいいのではないでしょうか。

 

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文/梅津奏
作画/Sumi
構成/山本理沙

 

前回記事「「面子をつぶされた!」と社内で騒がれてうんざり...“相手の顔を立てる”必要は本当にある?」はこちら>>

 
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