まずは、自分の人生を設計する


×――味方ができて楽になるならベストなんですが、読者からのお悩みを読んでいると、「そんな旦那さんなら要らなくない?」って人も多くて。女性のほうが、仕事ができて家事もやるし話も面白くて魅力的。なのに「何でそんな人がいいの」って……。そうならないためには、どうやって選べばいいのか。結婚前って結構、みんな猫かぶってるじゃないですか。

植草――恋愛結婚って、片目どころか両目を瞑っちゃうから。結婚して1年後、5年後に、「こんなはずじゃなかった」となる。妄想が作り上げた幻想に恋して、その人の中身をちゃんと見ていないから。

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×――自分に都合のいい、恋愛フィルターがかかっちゃうんですね。

 

植草――で、お見合い結婚はどうかというと、大勢の中から条件によって抽出して抽出して、勝ち残った頂点の人と結婚する。だからお金がなくて困る、ってことがないし、結婚後に住む場所について大げんかになることもない。譲れない条件を確認して確認して、「ヨシ、行けるな!」ってその人に決めるから。

大事なのは、自分の人生の未来予想図を先に引くこと。40で結婚、50で結婚、って考えるなら、100歳までの未来予想図を引いて、1年後、5年後、10年後はこうなる、って、自分の人生をきちんと設計する。これが自分探しです。

婚活する人って、最初はそういうのがないんですよ。ただ結婚したい、ひとりぼっちはもう嫌だ、って。「じゃあどんな人生を歩みたいの?」っていうと、他人に丸投げ。パートナーをみつけたら、勝手に自転車に補助輪がつくみたいに人生をバ〜ッて走り出せると思ってる。それじゃあ相手選びに失敗します。そうじゃなくて、自分の人生をどう生きたいかを決めて、それに賛同してくれる、「じゃあ俺が乗っかるよ」っていう人を選ぶんです