筆者は約3年ほど、フルタイムワーカーをしながらライターを続ける生活をし、今年4月から専業ライターになりました。完全フリーランスになるという大きな転機を迎えた今、ライターになるまでの過程を振り返ります。
 

noteの記事がバズったけれど…依頼はゼロ件


筆者は、ライターになったきっかけを聞かれたら、文章投稿サイトnoteの、『私が"普通"と違った50のこと〜貧困とは、選択肢が持てないということ〜』という記事がバズったこと、と答えています。しかし、実際きっかけというのはなかなかこれだ、と断定できません。

 


ブログやTwitterがバズって、出版社から依頼が殺到してデビュー……なんて現代では普通のルートになりました。しかし、筆者の場合、noteがバズって来た依頼は……実は0件です、はい。書籍化どころか、単発の寄稿依頼すら1件も来ませんでした。

 

といっても、元々このnoteは仕事に繋げたくて書いたのではなく、切実に伝えたいことがあって、衝動に駆られて書いたものだったので、本来の伝えたいことを伝えるという目的は果たすことができました。そして、このnoteがきっかけでライターになったというのは間違いではなく、自分がライターを職業にしようと思ったきっかけの“ひとつ”になったことは事実です。

一方で、実際はゼロから営業してライターの仕事をもらうようになったので、noteはライターの仕事に実質的には繋がっていないといえば繋がっていないのです。『私が"普通"と違った50のこと〜貧困とは、選択肢が持てないということ〜』のPVは、個人ブログとしては相当伸びた方ですが、上には上がいて、100万PVなんて出す人もいます。バズったから仕事に繋がるというほど、現実は甘くない、というのが実情です。