私は「どんなライター」を目指すのか?


最初の頃は、ライターとはなんぞや、というところがよく分かっておらず、かなり遠回りをしました。エッセイスト、コラムニスト、インタビューライター、SEOライター、PRライター……など挙げればライターの種類は無限にありますが、全てライターと一括りにされます。しかし、仕事内容や求められるものは全く違い、ベクトルとしては真逆だったりします。

最初はエッセイや社会問題についてのコラムを書きたかったのですが、まだ20代前半だった筆者は仕事を探す=転職サイトを使うという考えだったため、転職サイトでライターの仕事を探していました。

今振り返ると恐ろしい勘違い! エッセイやコラムを書くライターは、基本的にみんなフリーランス。というかライターという職業は基本的に会社員ではなくフリーランスなんですよね。確かに、転職サイトにもライターの仕事の求人はありましたが、医療系のライターや、商品の説明やレビューを書くライターなど、かなり限定されたジャンルのものだけでした。

ライターと少し似ている仕事として記者というものがあります。ライターと記者って意外と混同されていて、ライターのことを記者と言っている方も実際本当によく目にします。しかし、実際は働き方から何から全く別物。

 

転職活動でぶち当たった「実務経験」という高い壁


特に新聞社の記者は、新卒で狭き門を潜り抜けてきた人か、出版社や他の企業で実務経験を積んだ転職組がなれる仕事。あくまで大きな企業のいち社員なので、最初は配属される部署や勤務する都道府県が選べないのはもちろん、エッセイやコラムは基本的には書けません。エッセイやコラムを書くライターは自分の意見を書くのが仕事ですが、記者は逆に自分の意見や感想は書いてはいけない仕事なのです。

となると、転職サイトにライターの求人は無数にあれど、筆者に合う求人はゼロ。また、ライターだけでなく、転職全般に言えるある壁にぶつかったのです。それが、どの求人も実務経験求められるのにその実務経験積ませてくれるところなんかないよーーーーってやつ!!