筆者は約3年ほど、フルタイムワーカーをしながらライターを続ける生活をし、今年4月から専業ライターになりました。完全フリーランスになるという大きな転機を迎えた今、ライターになるまでの過程を振り返ります。今回は、狭き門すぎた「正社員としてのライター」への転職を諦め、アルバイトとの二足の草鞋を履いてライターをしていた頃の話です。

前回記事
ブログがバズるも依頼はゼロ。転職は「実務経験」の高い壁。私が二足の草鞋を脱いで「ライター」になるまで>>

 

「DMアタック作戦」で営業かけまくってみた


転職サイトからライターの求人を見つけ、応募するという正攻法に限界を感じていたころ、メディア業界で働いている知人から、「知り合った人から仕事を紹介してもらう」というやり方を教えてもらいました。といっても、何のコネクションもなかった筆者が取った行動は、TwitterなどSNSを使ってのDMアタック作戦。いや~若かった。若さからくる勢いのみ。今の自分なら100%できませんね。「ライター募集」と書いてあるツイートを探したり、既にライターをしている人に連絡をしたりしていました。

 

とにかく勢いと思い切りだけはあったので、結構色んな人に実際に会っていました。ただライターになりたいというやつに会ってくれた人がたくさんいたのが驚きです。よく、人と会うならお互いにメリットがないといけない、自分が相手に提供できることを考えないといけない、なんて言いますよね。それは事実だと思います。一方で、利害が明確でなくても、様々な理由で会ってくれる人はいるのも事実です。
 

「とにかくやってみた」経験が自信に繋がった


決して効率的ではなく、仕事に繋がることはほぼなかったですし、失敗も多くありましたが、得たものも多く、決して無駄ではなかったと思います。よかったこととしては、取材するという経験が得られたこと。当然誰かに取材するなんてことは経験したことがなかったのですが、取材してくれていいよーなんていう社長に出会って、無償でしたが取材させてもらったり、イベントのレポートを書いたりする経験ができました。無償なので仕事とはいえないかもしれませんが、とにかくやってみたという事実は自信にもなります。

なお、クライアントワーク的なライター業がやりたかったらクラウドソーシングに登録すればいいのですが、登録したもののやりたいものが見つからず、使わずじまいでした。

そんな一見遠回り過ぎる努力をしていたある日、ライター募集ツイートパトロールが実を結ぶ日がきました。立ち上げて間もないメディアのライター募集フォームから応募したところ、「トライアルで書いてみますか?」という連絡が。そこで送った文章が採用され、ライターとしての仕事第一号となりました。

そのメディアでは寄稿を何回かした後、「連載しますか?」と言われ連載を持つようになりました。ひとつ仕事をすると、それが実績になって営業がしやすくなります。その後も書いた記事をポートフォリオにして、気になる媒体があれば直接連絡をして寄稿するようになりました。