全員が“王子様”と思える「生まれながらの王子様」の明るいエネルギー


先ほど、皆さんから城田さんへの印象を伺いましたが、大野さん、真彩さん、saraさんがお互いに頂く印象もお聞かせください!

大野:真彩さんはご出身が蕨市と伺い、僕は中学、高校と埼玉だったので、そのことについてゆっくり話したいと思います(笑)。お二人とも舞台では初めましてなので、クリスティーヌに会えるのが本当に楽しみです!

 

真彩:ありがとうございます(笑)。大野さんは私も色々な作品での役柄の印象が強くて……。王子様的な(笑) ? 私にとっては王道の王子様という雰囲気がある方です。

大野:生まれながらの王子ですから、僕は(笑)。

真彩:すごく明るいエネルギーにホッとします(笑)。きっとシャンドン伯爵を演じられると「あ、素敵!」と惹かれるものがあると思いますし、それをそのまま体現されている方だなぁと感じています……楽しみです(笑)。saraちゃんはNHKのラジオドラマ『青春アドベンチャー』でご一緒したことがあるんです。

sara:はい。私は真彩さんの作品をいくつも観させていただいていて……。もう本当に大ファンで、歌声も踊りもお芝居も言葉では言い表せないほど魅力をお持ちの方だと思うんです。とても稀有な方だと思うので、今回Wキャストという立場で、一番近いところでどういうふうに役を作られるのかを観られるのが嬉しいです!

真彩:(笑)ありがとう! 一緒に楽しんで頑張ろう!

 

sara:大野さんは私にとっても、やっぱり王子様ですね(笑)。『ミュージカル シンデレラストーリー』を拝見したのですが、その王子様に引き込まれてしまって。でも王子様を演じるってすごく難しいと思うのですが……。

大野:簡単だったよ(笑)。

sara:大野さんがおっしゃると説得力がありますね(笑)。王子様としてその場にいて、全員が“王子様”と思えるってすごいことだと思うんです。だから、大野さんが演じられるシャンドン伯爵が楽しみです!

では、この作品を楽しみにしている読者に、それぞれメッセージをお願いいたします!

大野:この『ファントム』という作品はそれぞれのキャラクター、一人ひとりにちゃんと物語があるんですよね。そのバックグラウンドがきちんと見える、演劇としてとても面白い作品だと思うんです。そこにミュージカル最高峰の美しい旋律が乗るわけですから……。ドラマティックなお話になると思いますし、涙、そして笑いに……。あれ、笑うところはなかったっけ(笑)?

真彩:でもきっと笑顔にはなれると思います!

大野:そうだね。笑顔になって元気をもらえるようなお芝居を、チーム一丸となって作り上げていけたらいいなと思います。

真彩:『ファントム』はとても愛されている作品だと思います。日本で上演されていく中でファンがどんどん増えていて、この作品、そしてこの音楽が好きという方がたくさんいらっしゃると思いますので、その中でも2023年に集まったこのキャストで何ができるのかというものを楽しんでいただけたら嬉しいですね。キャスト全員が心血を注いで作り上げていく、そのエネルギーや出演者の想いなど、様々なものを楽しみにぜひ劇場にいらしてください。

sara:『ファントム』は本当に熱い熱い作品です。すべてのキャラクターそれぞれに守りたいものがあり、叶えたい夢や大切にしている思いがある中で“感情のぶつかり合い”を歌で表現していくというのがとてもグッとくるんじゃないかと思うんです。観てくださっている方々もカタルシスがあるというか、観終わったあとにキャラクターそれぞれの生き様を感じられるミュージカルはなかなかないと思うので、そういう体験をぜひ感じていただきたいと思います。

INFORMATION
ミュージカル『ファントム』

 

加藤和樹 ファントム(エリック)/Wキャスト
城田優 ファントム(エリック)/Wキャスト フィリップ・シャンドン伯爵/Wキャスト
真彩希帆 クリスティーヌ・ダーエ/Wキャスト
sara クリスティーヌ・ダーエ/Wキャスト
大野拓朗 フィリップ・シャンドン伯爵/Wキャスト
石田ニコル カルロッタ/Wキャスト
皆本麻帆 カルロッタ/Wキャスト
加治将樹 アラン・ショレ
岡田浩暉 ゲラール・キャリエール

大阪公演 7月22日(土)~8月6日(日) 梅田芸術劇場
東京公演 8月14日(月)~9月10日(日) 東京国際フォーラム ホールC
https://www.umegei.com/phantom2023/


撮影/榊原裕一
取材・文/前田美保
構成/坂口彩