嫌なことを言われて気分が悪いと思いますし、つい反撃したくなると思います。しかし、場合によってはそれが「相手の思うツボ」ということも。

こういうタイプは「当たり屋(わざと事故を起こして損害金を得ようとする行為)」みたいなもの。ミチさんを煽って感情的な反応を引き出し、そのことで更に腹が立つことを言ってくるかもしれません。

相手の土俵に乗ってはいけない

 


当たり屋タイプへの対応の鉄則は、「相手の土俵に乗らない」こと。

マウンティングして強い言葉を使って、相手を自分のペースに引きずり込むのが彼らの狙い。その背景にはもしかしたら、彼らが抱える不安や苛立ちがあるのではないかなと思います。営業ノルマへのストレスもあるかもしれませんね。それを他人にぶつけて、ストレス発散しているのかも。

それはそれでかわいそうな気もしますが、ミチさんがそのはけ口になる必要は全くありません。彼らからぶつけられる感情をまともに食らい、挑発に乗り、相手と同じレベルに自分を置いてしまったら、自己嫌悪で今以上にモヤモヤすることになると思います。

とにかくクールに、淡々と対応しましょう。

何を言われても、「検討します」「資料拝見します」と端的に回答し、「私にはその手は効きませんよ」「私は揺らぎませんよ」とはっきり態度でアピールする。それを繰り返してミチさんが暖簾に腕押しであることがわかれば、相手もいつかあきらめるかもしれません。

たとえ相手が変わらなかったとしても、「こんな言葉に心を動かしたりしない」と自分に言い聞かせて行動していれば、ミチさんの心身の負担も軽減していくのではないかと思います。ポイントは、相手から「ミチさんは失礼だ!」と揚げ足をとられないように「完全無視はしない」「言葉遣いや態度はとにかく丁寧に」を心がけることでしょうか。はたから見たら慇懃無礼すれすれかな……という辺りを狙いましょう。

嫌がらせをしてくるような相手に対しては、「負けるが勝ち」、というか「丁寧スルーが勝ち」です。ミチさん、応援しています!

 

皆さんのモヤモヤ話を教えてください!

職場や家庭で、イラっとしたけど言えなかった、違和感を感じたけど言葉にできなかった、モヤモヤしているのは私だけ? と思った経験がありましたら教えてください。エピソードを掲載させて頂く際はミモレの会員ニックネームではなく、仮名でご紹介します。皆さまからのエピソード投稿をお待ちしております。

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〔ミモレ編集室〕は、ミモレのオフィシャルコミュニティです。「好きを伝え、つなぎ、つながる」をキャッチフレーズに、〔ミモレ編集室〕メンバーの一人一人がこれまでに培ってきた美意識や好きなこと、最近気になっていることなどを自由にシェアし、繋がる場です。

文/梅津奏
作画/Sumi
構成/山本理沙

 

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