「近所にはモンテッソーリ教育を行う幼稚園や、小学校受験向けの園もありました。興味本位で見学に行ったのですが、やっぱり魅力的で……。でも、預かり時間が短いので、働きながら通わせるのは難しく、入園は諦めました。今でも朝の送りの時間にママたちが立ち話をしているのを見かけるのですが、学費が高いセレブ幼稚園だからなのか、ママたちの年齢層が高い気がしました。私も高齢出産だったので、同年代のママがいる園が良かったなとちょっぴり後悔しています」

日本産婦人科学会では、35歳以上の初産を高齢出産としています。厚生労働省によると高齢出産の割合は2019年には約30パーセントとなり、現在ではおよそ3〜4人に1人は高齢出産といえます。しかし、所属するコミュニティのよってその割合も変わってくるようです。

 

「娘が通っている園は大型園なので、同じクラスに20人ほどの園児がいます。職場では35歳以上で出産した人が多いのですが、保育園は20代や30代前半の年下ママが多い。服装もジャケットを着ているママは見かけなくて、カットソーやスニーカーというカジュアルなファッション。若いママの中には、電動自転車ではなく通常の自転車に子ども乗せ椅子を付けた自転車に乗っている人もいました」

理沙さんが通っている大型園に若い世代が多いのには、理由がありました。