心を満たしてくれるモノは、すでに身近なところにあるのかも。

お気に入りの毛布を“フミフミ”


買い物をして、話題のコスメや新しい洋服を手に入れたのに、心にポッカリ開いた穴がふさがらない――。なんて経験はありませんか? 

“ヒトは本当の意味での満足心を覚えたときに、何かを求め続ける欲望から心が解放される生き物”。

これは、ヨガの教えの1つ。“知足”といって「今、ここにあるモノに満たされる」という意味もあるのですが、いまいちピンときませんよね。

ところがこの知足、猫たちはごく自然に生活の中に取り入れているんです! 猫をよく観察してみると、彼ら・彼女らは本当に必要なモノだけを欲しがり、身のまわりに置いています。はなから「それじゃない」というモノは、プイッと一瞥。一時期はあんなに愛用していたのに、「もういらない」と判断したモノは、くわえていって容赦なくあっちにポイ。かたや琴線に触れたモノだと、「どうして、それを?」と思うようなボロボロの毛布であっても、大事にして何年もそばに置いています。

モノをたくさん増やさなくても、お気に入りのアレさえあればぬくぬく幸せ。猫って究極のミニマリストで、いつだって今の自分にとって大事な物がわかっているな、と思うんです。

私たちの心のすき間を埋めるのは、実は、ちょっとしたときめきや心地よさ、リラックス感をもたらしてくれるモノだったりすることが多く、もしかしたらそれはすでにあなたの身近にあるのかもしれません。

今日も猫にならって、マインドフルな1日を。

 

マインドフル猫「猫は、必要以上にモノを持たない
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文・写真/高木沙織
編集/吉川明子

 

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