ミドル世代に人気のボブヘア。「たまには印象を変えたい!」なんて時はヘアオイルが役立ちます。とはいえ「オイル使いは髪がペタンとするから難しい……」と思っていませんか? 今回は大人ボブがよりおしゃれに見えるヘアオイル使いのコツを紹介します。

 

オイルヘアがきれいに見える秘訣は
トップの見え方にあり!


ヘアオイルを使った濡れ髪風のボブはドライの質感とは雰囲気が変わって、よりおしゃれ上級者な印象になります。でも「なんだかベタッと見えて変かも……⁉」と感じる場合、ほとんどの人がオイルの量が多すぎる、もしくはオイルが均等に馴染まないことが理由と思いがち。実はそれ以外にも決定的な原因が……。その答えがトップのボリューム不足です。

ミドル世代のボブはトップの根元がふんわりしていないと、重心がどんどん下がって見えるのでアンバランスで老けた印象になりやすく、さらにオイルを塗ることでトップのペタンコ感がより強調されてしまいます。
「量感が少ない方やハリコシのない髪質の場合、最初にカーラーで根元を起こすと解決します」と話すのは、BEAUTRIUM 南青山店の久住桃子さん。
「根元用には大きめのカーラーがとても便利です。頭頂部を境にフロント側は前方に巻き、後頭部側は後ろに向かって巻くとふんわりします。その後、オールバックにスタイリングするイメージでオイルを塗布すると、バランス感のあるシルエットが完成します」(久住さん)


【もとのスタイルはこちら!】

 

モデル・中村洋子さん(45歳)
ベースは前髪長めのボブ。フワッと空気感のあるくびれシルエットがミドル世代に人気のスタイルです。


 STEP1 
2つのカーラーでトップを立ち上げる

 

トップの手前側は前髪も巻き込めるビックサイズのカーラーを使います。髪の根元から引き上げて巻き込みます。後ろのブロックは、毛量に合わせてミドル~ビックサイズのカーラーを使用。上から温風を当てて数分間、放置しましょう。

 STEP2 
毛先→根元の順にオイルを塗布する

 

カーラーを外したら、一度指先で崩して空気を入れます。次にヘアオイルを3~4プッシュ手のひらになじませます。最初に中間から毛先に指を通したら、生え際からかき上げるようにオイルを髪になじませます。同じ要領で顔周りのサイドの毛束もかきあげるように塗布。顔周りが乾いているとそこだけドライの質感が目立って美しく仕上がらないので気を付けて。

ここがポイント!

特に注意すべき点はオイルを塗布する順番です。ヘアオイルは、最初につけたところからウェット感が強調されます。トップからいきなりオイルをつけると、油分過多でどうしてもペタンとしてしまうので、上記の通り“中間から毛先→前髪の生え際から後頭部→顔周り”の順番で塗布すると失敗が少ないです。

 STEP3 
生え際をタイトにスタイリングする

 

生え際をなでつけるようにしながら、顔周りの毛束を耳掛けします。このとき、トップ側から抑えるように引っ張ってしまうと、頭頂部のボリュームが半減してしまうので注意! 矢印を参考に“生え際だけ”を触るようにしましょう。

 完成! 
サイドシルエットも美しい
メリハリ感のある濡れ髪ボブ

 

トップの根元がふんわり立ち上がり、サイドの耳掛けで抜け感を出すことでおしゃれな濡れ髪ヘアに。眼鏡や大振りのピアスなどをコーディネートにプラスすると、シンプルだけど大人の気品が備わった、スタイリッシュな雰囲気になれます。

 

ウェットな質感のボブは、シンプルなファッションのアクセントに大活躍。モード派にも似合うスタイリングなので、コツを覚えるとそれだけで全身バランスも整ってみえます。試してみて下さいね!

 Salon data ・BEAUTRIUM 南青山東京都港区南青山5-3-5ミルロッシュビル2F
tel. 03-5485-2771

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撮影/古谷利幸
取材・文/小澤佐知子
構成/國見 香

 

 


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