カビだけじゃない、実は「皮脂汚れ」も残ってる!
 

 お風呂   


お風呂の汚れといえばカビ、と思う人が多いかもしれません。もちろん水回りの敵であるカビも多いのですが、実は「油」もたくさん残っている場所なんです。動物と同じく、人間からも毎日皮脂汚れが出ているので、きちんと掃除しておかないと、黒ずみの原因となってしまいます。カビ防止のためにもお風呂の換気扇はつねにONに!

 


・バスタブ
まずバスタブは日頃やっているようにお風呂用の中性洗剤で洗います。ちなみにお風呂用の中性洗剤はトイレ用の洗剤でも代用可能。2つとも成分はほとんど同じで、どちらも水垢、石鹸カスを落とす効果があります。中性洗剤は、手肌や素材を傷めることなく汚れを落とせるので、家全部に使える使い勝手の良さが特徴。「ミニマムに暮らしたい」「在庫を減らしたい」といった方は、洗剤を一本化してみるのはいかがでしょう?

バスタブに使用するのは、柄が長く、洗う部分は傷が付かない素材でできている清掃用具を選んでください。柔らかいアミ目状の繊維で出来ているものなど、ふさふさの毛がついているものがおすすめです。柄が長いと屈む必要性もなく、一つ一つの動作に変化がつかないので時短にもなります。また壁とドアの高い部分も掃除ができるので、お風呂はこれ一本ですべて洗いましょう。バスタブを洗った後は、洗い場、壁、ドアなども同じクリーナーで洗い、洗剤が染み込むまで泡の状態で15〜20分ほどおいてから流してください。
ここでも重要なのは50〜60度のお湯! カビ防止にもなりますし、除菌、消臭などに効果的。

50〜60度のお湯だとだいたいの菌は死滅しますが、高温が出ない家はできるだけ高い温度のお湯で掃除をしてみてください。(大関さん)
山崎工業のユニットバスボンくんは大関さん絶賛お掃除グッズ。
シャンプーなどの容器の裏もぬめりやカビなどある場合があるので忘れずに。
 

 


・カビ
洗い場の角やパッキンに生えたカビには、キッチンで使用している漂白剤(泡)で対応します。お風呂のカビ用の洗剤もありますが、キッチン用漂白剤も同じ塩素系洗剤で、濃度と成分が少し違うだけ。洗剤はできるだけ少なく、簡素化した方が効率はいいので、私はキッチンの漂白剤だけを使用しています。

お風呂のカビには大きく「ピンクのカビ」と「黒カビ」の2種類があります。できればカビはピンクカビのうちに対処してください。ピンクカビは石鹸カスを餌に水だけでも繁殖するので、細めなケアが絶対必要です。このピンクカビを放置してしまうと、悪しき黒カビが発生に繫がります。黒カビは頑固で落としにくく、金属の色さえも変えてしまう強力なもの。人体にも影響する場合もあるので、ここまで進行してしまったら、キッチン用漂白剤をかけ、15分ほど置いて後に残さないように取り除くのが必須です。しつこいときはキッチンと同じ用に、キッチンペーパーかラップで湿布をして再度、時間を15〜30分おいてみてください。

ピンクカビは黒カビの前哨戦! 黒くなる前に落とすことが大事です。


・鏡
鏡や金属部分の汚れといえば、白いポツポツ。あれは「鱗状痕(りんじょうこん)」と言って、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が固まってできたものなんです。この鱗状痕は細かい汚れのため、普通のスポンジでは取ることができません。浴室・洗面まわり用のダイヤモンドバッドで円を描くように優しく磨いてくださいね。
※キズがつく場合がありますので、目立たないところで試してから使用してください。

鏡やガラスに付くうろこのような汚れ。掃除のプロの間では「涙目」なんて呼び方もするんです。
大関さんが実際に使用している浴室・洗面まわり用 ダイヤモンドパッド

※お風呂の素材により、適する洗剤は変わってくるので、洗剤の注意書きをよく確認ください。

取材・文/松田祐子
構成/大平麻耶子
この記事は2020年12月25、27日に配信した人気記事を再編して掲載しています。
紹介している商品は当時のもので、完売している場合もございます。
 

 
 
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