オールシーズンで活躍する”デニム”ですが、穿きこなすことが難しいアイテムだと思っている方も多いのではないでしょうか。年齢を重ねるとともに避けがちになってくるデニムも、実は自分に似合うものを見つけるコツさえ押さえれば素敵な着こなしができるアイテムなんです。

そこで、今回は下半身に重心が寄っていてデニムに苦手意識を持っている方が多い「骨格ウェーブさん」に向けて、編集部員ユニクロのデニム4種類を穿き比べて、徹底比較してみました!
 

 
骨格ウェーブとは?・華奢な上半身
・下半身に重心が寄っている
・ウエストが細くヒップとの差があり、洋梨のようなソフトな曲線
・腰回り、ヒップが張っている
・肌質はやわらかくソフト
・筋肉が付きにくく脂肪が付きやすい
・太もも、二の腕はプニプニとした質感
 


実際に穿き比べてみました!

FRONT

左上からローライスバギー<一部店舗販売>、ストレッチスリムストレート、カーブジーンズ、デニムワイドストレートカーゴ、トップス/ユニクロ 靴/コンバース

骨格ウェーブさんのお悩みで特に多いのが、腰回りやヒップの張り。それぞれ正面から比較してみると、その差は一目瞭然です。ゆったりとしていて太すぎないストレートなシルエットが特徴なバギーデニムは、他の3型と比べると腰回りの張りをあまり拾っていない印象です。また、細身シルエットのスキニーデニムはストレッチ性もあるためラインを拾い、腰回りが強調されているようです。丸みのあるシルエットが特徴的なカーブデニムは、太ももから膝あたりまでは膨らんでいますが、ウエスト部分から腰あたりまでは細身のため余計に腰が張っているように見えます。また、カーゴデニムは他の3型と比較しても生地が薄めで柔らかいため、腰回りのシルエットを拾っています。

BACK

後ろ姿を比較してみました。程よいワイド感のあるバギーデニムは腰回りやヒップにもゆとりがあるため、スタイルアップの効果が感じられます。ストレット性もあり脚に馴染むスキニーデニムは、全体のラインが強調されるももたつきがなくスッキリとした印象に。また、カーブデニムとカーゴデニムの2型はヒップラインが強調されているように感じられます。

 

デニムのシルエットは?

着用せずに比較してみることで、ウエスト部分のシルエットがよく分かりました。バギーデニムとスキニーデニムの2型は、腰回からウエストにかけてほぼシルエットは変わりません。一方で、カーブデニムとカーゴデニムはウエストにかけて徐々に内側に入っているシルエットになっています。

徹底比較した結果はいかに……?

 

今回着用してみたデニムを項目ごとに採点してみました。「脚長効果」を感じられたのは、カーブデニム。ハイウエストになっているため、他の3型と比較すると腰位置が見えて脚が長く感じられました。
また、程よい太さでゆとりのあるバギーデニムは腰周りやヒップの張りをほとんど拾わないので、全体的にスッキリ見えして「スタイルアップ」が感じられました。
ウエストは細いけど、腰回りやヒップにボリュームがありなかなかジャストフィットするパンツを見つけられない骨格ウェーブさんにとって、「ウエストのピッタリ度」はとても重要なこと。デニムのシルエットの比較からも分かるように、腰回りからウエストにかけて内側に入るシルエットになっているカーブデニムとカーゴデニムはウエストもフィットしてストレスなく穿くことができました。
そして、「ストレッチ性」についてはスキニーデニムがダントツ。ストレスなく立ったり、屈んだりできる生地の柔らかさに驚きます。見た目はデニム、でも穿いてみるとまるでジャージを履いているかのような感覚に。

骨格ウェーブがデニムを選ぶコツは?

ハイウエストであること

腰回りやヒップの張りを拾わない、ゆったりとしているけれど太すぎないシルエットであること

腰回りからウエストにかけて内側に入るシルエットで、ウエストがフィットするもの

今回は、デニム選びが苦手な骨格ウェーブの編集部員がユニクロのデニム4型を着比べてみました。デニムはちょっと……とこれまで避けてきた方もこの機会に自分に似合うデニムを見つけてみるのはいかがでしょうか。素敵に穿きこなして、おしゃれの幅をさらに広げてみましょう!

撮影/金栄珠(講談社写真部)
スタイリング/伊藤あかり
構成・文/大平麻耶子