極端な話、「私が逃げても、この人が死ぬことはない」と思える間に逃げ出すのがベターではないかと思うのです。今後お父さんが年を取り、身の回りのことを自分でできない状態になってしまったら、逃げだしたくても罪悪感でがんじがらめになってしまうのではないでしょうか。

今ならまだ、間に合います。
 

「自活プラン」をリアルに考えて

 

お父さんには、家事をしてもらえること・家に人がいてくれることのありがたさを実感してもらいたいですね。ずっと言うことを聞いていたアヤネさんがいなくなることで、そのことに気づくといいのですが……。

そしてアヤネさん自身も、「自活する」ということをリアルに考えてみてください。自分の資産について、一人暮らしをする場合にかかるコストについて、将来の人生設計について……。ストレスが多いにしても、家族と離れて一人になったらきっと孤独感をもつと思います。一人でも前向きに暮らしていけるように、人間関係についても改めて考えてみたいですね。

家族との関係を見直すのは、とてもしんどい作業です。それに立ち向かうために必要なのは、自分一人でもやっていけるという「自信」。

 

どこに暮らして、どういう生活をする……というプランを、具体的に作ってみましょう。お父さんに「お前に一人暮らしなんて無理だ」と言われたのが、呪いになっているかもしれません。リアルな生活設計をつくることが出来たら、「私にだってできる」という自信になって、お父さんに立ち向かっていく勇気に繋がるのではないかと思います。

「現状を変えることはできない」なんてこと、ありません。アヤネさんにはその力があるし、その権利もあると思います。どうぞ自分を大切に、そして変化を恐れずに。
 

 


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文/梅津奏
作画/Sumi
構成/山本理沙
 

 

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