スカーフについた汗や化粧品の汚れは気になるけれど、クリーニングに出すのは高くて……とSELF WASHには、多くの方が挑戦されているよう。ネットの世界を彷徨い、失敗パターンと成功パターンをリサーチ。手慣れている方もいれば、大失敗に泣いている方もいらっしゃいました! ワンピースだってアウターだって買えちゃうプライスのスカーフです。めちゃくちゃ緊張します。どうしよう、粗忽者(そこつもの)の私にできるかしら……。
どうやら成功のポイントはスピード感とやさしさのようです。
やってみないとわからないことはたくさんある! あれこれ考えても始まらない! まずはやってみようじゃありませんか! ということで、SELF WASHのイメトレも完了したので、さっそく日本製の高級洗剤「オブリージュ」(←もし良かったら前回の記事をチェックください。)で洗ってみます。
1.高級洗剤液を準備します
大きなkoziolのボッティチェリに、冷たすぎず暖かすぎない温度の水とオブリージュを適量投入。手でひたすらかき混ぜて、まずはアワアワにします!
※水温が熱すぎるのはシルクによくないので、お風呂よりも全然低い温度設定(30℃ぐらい)です。また、洗濯液がスカーフにさっと浸透するよう、小さなボウルではなく、大きめのタライにたっぷりの洗濯液を準備しました。エルメスのスカーフに敬意を表して、ラグジュアリーなアプローチです。
2.スカーフをザブンと投入
シルクスカーフは洗剤液に浸しながらも、絶えず動かし続けました。この段階で洗濯液がうっすら色づきます。ここで「やばい!」とひるまず、めげず、ひたすらフリ洗いを続けるのです!!
※スカーフが気になりつつ、写真を撮りました。しかし、動きが早すぎて写真がブレブレです! フリフリ、クルクル、手がだるくなるほどがんばりました。オブリージュの使用説明書には“軽く押し洗いを”“染料が水に溶け出している場合は洗濯には不向きです”と書かれていましたが、ここは自己流で突き進みます!
3.染色家になった気分ですすぎまくり
納得いくまで洗ったら、次はすすぎです。水を流しながら、ひたすらフリフリして、何度も何度もこれでもかというくらいすすぎました。まるで、人間国宝の友禅の作家さんのように……。
※じつは1回目はすすぎが不十分だったようで、洗剤残りの白っぽいシミが一部にできたのです。水がもったいないな……と思うくらい、もういいかなと思っても、そこからさらに3回はすすいでくださいね。
4.ソフトに水気を切ります
すすいだら、決して絞らないこと。ジェントルタッチでよろしくお願いします。適当でよいのでざっくりたたんで水気を切り、バスタオルの上に広げます。
※1回目、本当に軽くですが雑巾みたいにねじって絞ってしまったため、シワがなかなか取れずに苦労しましたので、要注意です。
5.バスタオルで巻き巻き
周りに余白をつくりながら、90×90cmのスカーフを置くためにバスタオルを2枚重ねて広げます。こうしてスカーフをバスタオルで巻けば、色移りの心配もなく、シワシワにもならず、水気を切ることができます。
※濡れた状態のスカーフを数分放置しただけで白地に色が移ったと泣いている方が多かったので、この方法を取りました。巻き終わった太巻きをポンポンと叩いてみたり、ぶんぶん振り回して遠心力で水気を切ります。
6.仕上げのアイロンかけ
まだ湿っている状態のスカーフの裏側からアイロンをかけます。オブリージュの説明書きには“当て布をしましょう”と書いてありましたが、「絹」温度でダイレクトにアイロンをかけちゃいました。
※当て布嫌い&目視で確認しながらやりたかったので、直接かけました。手縫いでまつってあるエルメスのスカーフの端は、アイロンをかけてしまうとつぶれてしまうので、際までアイロンで攻めますが、最後はポールに広げておき、自然乾燥に任せます!
SELF WASH ひとまず完了です
折りジワはすっかり取れました。新品に比べると、少しですがソフトでしなやかになりました。エルメスらしいシルクツイルの光沢感や染色の美しさを楽しみつつ、巻きやすくなった気がします。
ドライクリーニングとは違って、水洗いのさっぱり気持ちよい仕上がりに大満足です。何だかうれしくなってしまい、続けざまにスカーフ3枚を洗ってしまいましたが、ディップダイ製品ほど、使い込んだ風合いまでこなれさせるには、洗濯機でガンガン回さないとダメかもしれません。
「ドライクリーニングを」と表示されているシルク製品をホームケアするリスクはありますが、私はちょっと汚れが気になったら、またSELF WASHしてみたいと思っています。少しでも、参考になれば幸いです♥
Comment