前回、何人ものミモレッタさんが「格安スマホ、格安SIMに替えてよかった!」とリアルなコメントを残してくださいました。私も知らなかったことが多々あり、参考になりました。どうもありがとうございます!

NYで休暇中のお友達S・Yさんからも、メッセージが届きました。

「こんにちは! mi-molletの記事を読んで嬉しくてメッセージいたします。私は半年ほど前にフリーテルにし、毎月3000円を切っています。海外もプリペイドSIMで楽ちん。中国本土に行くときは、香港の会社のSIMを買うとグレートファイヤーウォールを乗り越えてLINEもFBも使える! という技も身につけ、“使いこなしてる感”を満喫しています。いままで、なんで10000円も払っていたんだろう……もう、謎w  この記事をきっかけに、みなさん無駄な出費が抑えられたらいいですね!」

格安SIM@海外は未経験の私、さっそく“グレートファイヤーウォール”“越える”で検索してみたり――。インターナショナルに活躍するS・Yさんの「日本の高すぎる通信費をなんとかしたい!」「海外でも自由に安価に情報を得たい!」との知恵と努力に感動しています---☆ 私も早く“海外用格安SIM”をカッコよく使いこなしてみたいな(笑)。

さて、それではさっそく、私が「格安SIM」について誤解していたこと、実際に替えて感じたことを“勝手にQ&A”方式でご紹介します。
 

Q.「格安スマホ&SIM」はいつ生まれたの?
A.豪華なTVCMをバンバン流している、儲かりまくりの大手キャリア3社。でも、毎月の料金は決して安くないし、2年縛りや〇〇割りなど契約システムはイラッとするほど複雑です。そこで2015年、総務省は通信事業の規制を緩和。これによって、大手キャリアのサブブランドや新規参入による「格安スマホ」「格安SIM」がスタートすることに!

まずは、よく出てくる3つの略語をチェックします

☑MNO (Mobile Network Operator)
通信設備を持っている大手キャリアがMNO。巨大企業であるdocomo、SoftBank、KDDI(au)の3社です。※SoftBank系の「Y!mobile」は、MVNO的な「料金」が売りですが、分類的には自社回線を持っているので“最も新しいMNO”なんですって。

☑MVNE (Mobile Virtual Network Enabler)
MNOの回線をMVNOに提供する業者。大手キャリアと格安スマホ&SIMの仲介役です。じつはいちばん大事な通信品質を左右するのがこのMVNE。いろんな会社がありますが、MNOから直接回線を借りている “MVNE1次業者”、そこからさらにまた借りをする‟MVNE2次業者“があり、1次業者の回線・技術は安定感がありますが、2次業者はやはりそれなり・・・・・・という噂も。1次業者のなかでも「OCN系」、「IIJ系」は好評みたいです。

☑MVNO (Mobile Virtual Network Operator)
MNOのネットワークをMVNE経由で借りることで、通信サービスを「格安」で提供する会社がMVNO。2017年2月現在、TVCMですっかり耳になじんだ会社から、本日初めて知った会社まで、なんと40社以上ありました! ※MVNOはどのネットワークを使うかによって、docomo系とau系にわかれます。


Q.「格安」って、つながりにくい?
A.なにせ名前が“格安”ですから、いたらないところも多そう。目に見えない電波のことだし超不安……とずっと勘違いしていました。偏見でした。ごめんなさい。MVNOは独自の設備・回線を持たず、MNOの回線をMVNE経由で借りてサービスを行います。だから、docomoやauといった大手キャリアが使える場所(日本全国隅々まで)なら、問題なくつながるんです。

群馬県の川場村にあるKAWABAスキー場でも、もちろん通じましたよ!
リフトを降りてから、足元にあるパウダースノーをInstagramにアップしてみたり。また、近隣グルメを検索してみたりもしましたが快適。


Q.「格安スマホ&SIM」って、どうせ遅いんでしょ?
A. とはいえ、大手キャリアユーザーが“本命彼女”なら、格安スマホユーザーは“飲み友達”か“ご近所さん”な、脇に置かれた存在であることは確か。本命&その他大勢が回線を使う場所や時間帯(お正月やランチタイムなど)、やはりスピードは遅くなりました。体感的にはFacebook(の動画)、Instagramやtwitter(のGIF)はストレスを感じませんが、インターネット検索は反応があきらかに鈍く、メール添付書類は時間切れでダウンロード未遂に終わることも。最初はびっくりして、“格安SIMにして大失敗! 私の人生は間違った選択ばかり!”と悲しくなりましたが、いまはこのスピードに慣れましたw のんびり行こう! ひと呼吸おいて待つぐらいでいいじゃん。だって、1台あたりの携帯電話代が3000円を切るなんて数十年ぶりの快挙ですもの💛。


Q.「格安スマホ&SIM」にできないことは?
A. 大手キャリアのメールサービスや独自のサービスはもちろん使えなくなります(appleのメールやApple Payは使えるので、私的には問題なし)。また、私は不便に思わないのですが、LINEのID検索はできません(LINEモバイルだけはできるそう)。また、テザリングができなくなる端末もあるとのことです。


Q.私が「IIJmio」に決めた理由は?
A. 永遠にさようならSoftBank、原点回帰のdocomo系MVNO! を心に誓い、通信の安定感と強さを優先して選びました。店員さんに相談しつつ「IIJmio」に決めたのは、2016年11月。理由は3つ。①使い慣れた“iPhone”がやっぱり最高。②MNP(モバイルナンバーポータビリティ)で“即日開通@ビッグカメラ”ができること。③たっぷり安心のファミリーシェアプラン10GBで、残データを捨てることなく、翌月に繰り越せることでした。


Q.「格安スマホ&SIM」の替え時は?
A.切り替えて2か月――。料金に偽りはなく、予想されたのとほぼ同じ請求金額に満足しています。「2年縛りの違約金(1万円とか2万円)を払っても、半年経たずにもとが取れます!」というブロガーさんも多く、時代は確実にMVNOに向かっています。大手キャリアもこの流れを受け止めて、料金や契約システムをもっと見直し&努力してくれたら、MNPしなくていいし最高なのになぁ(笑)。

またしても、ロングですみません。

次週は、格安SIM編の最後。
MNPで、SoftbankのiPhone6からIIJmioのiPhone7plusへ
1日目はくじけ、2日目はキレかけ、半泣きになりながら、
“SIMゲタ”にまでトライしてみた顛末記をお届けします。